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平成20年度施政方針



村長写真

6.教育生涯学習の充実

 本村は、個性の尊重を基本とし、郷土の自然と文化に誇りをもち、創造性・国際性に富む人材の育成と生涯学習の振興を期し、次のことを目標に教育施策を推進してまいります。
 (1)自ら学ぶ意欲を育て、学力の向上を目指すとともに、豊かな表現力とねばり強さをもつ、幼児児童生徒を育成する。(2)平和で安らぎと活力ある社会の形成者として、郷土文化の継承・発展に寄与し、国際化・情報化社会で活躍する心身共に健全な村民を育成する。(3)家庭・学校・地域社会の相互連携のもとに、時代の変化に対応し得る教育の方法を追求し、生涯学習社会を推進する。

 義務教育の充実については、特色ある学校づくりをめざし、「幼小中連携」と「少人数指導」を重点目標にしつつ、「わかる授業」「参加する授業」を展開し、個に応じた指導を進めてまいります。また、村幼小中連携授業研究会等を開催し、研究授業をとおして、教職員相互の学びの中から、校種間・各学年間の「たすき」を渡して、児童生徒の学力向上を推進していきます。

 特別支援教育については、就学指導委員会の指導をふまえ、個に応じた指導を重視していきます。昨年3校に配置した特別教育支援委員を引き続き配置し、幼稚園においても特別教育支援員の配置を行います。また、いじめ・不登校・教育相談等、校内外の様々な問題については、引き続き、北中城中学校に教育相談の専任配置、北中城小学校・島袋小学校には親と子の相談員の配置を行います。

 英語教育の推進について、小・中学校に加え、幼稚園においても、前年度から行っている「ネイティブ・アシスタント派遣事業」を継続します。また、今年度も「北中城村英語ストーリーコンテスト」を小・中・高校生を対象に実施し、英語教育の積極的推進に努めます。

 安全・安心の確保については、平成19年9月に結成した「村子どもの安全安心を守る連絡会」を今年度においても学期毎に開催し、自主防犯活動の活性化・継続化を全村・父母・地域ぐるみで取り組みつつ、特に登下校等の安全に十分配慮し、学校安全計画に基づき、幼児・児童・生徒の安全の確保に取り組みます。

 幼稚園教育については、幼稚園教育要領に基づき、幼児一人ひとりの発達の特性を生かしつつ、創意工夫を加えていきます。平成19年度本格実施した「預かり保育」については、平成20年度に引き続き、在園する園児にかかわる保護者の入院、冠婚葬祭、その他やむを得ない事情等により午後の保育に欠ける場合に「一時預かり保育」の実施を行います。さらに、建築後30年余を経過し老朽化した幼稚園舎建て替えについては、平成20年度に行った耐力度調査を踏まえて、今年度も平成22年度建設を目途に引き続き建て替えを検討していきます。

 学校給食については、安全衛生面に細心の注意を払い、調理場の衛生面の設備向上のため蒸気ボイラーの取り替え工事を行い、食品保管の安全性を保つため冷凍冷蔵庫を導入します。安全と栄養面に配慮し、産業振興課と連携しながら地産地消に取り組み、食材の確保を図りつつ「食育」の充実に努めます。
 また、給食費の滞納問題について、引き続き取り組みを強化して徴収額を高めるとともに、食材費は高騰しておりますが手作りの味を追求し、学校給食の安定運営に努力していきます。

 学力向上については、全国学力・状況調査では沖縄県は2年連続全国最下位ということもあり、本村は県平均並でありますが、目標を高く掲げ、対米請求権事業協会の支援事業により、5自治会公民館で「ちむあぐみ塾」(仮称)を開設し、漢字検定の支援、各学力向上支部への補助を実施いたします。
 平成20年4月1日より「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」が施行されたことにより、教育の事務の点検及び評価を今年度より実施いたします。
 本県において小・中学校教職員の病気休職者が増加していることが社会問題化しているなか、労働安全衛生法に基づき「労働安全衛生委員会」の活動をさらに強化し、産業医を配置して特にメンタルヘルスのサポートをしていきます。

 教育振興ビジョン21については、「北中城村長期教育振興策定委員会」において素案を検討中でありますが、今年度中の策定に向けて、引き続き論議を重ねてまいります。

 社会教育の振興については、学校で行われる教育活動以外の青少年や成人を対象とした社会教育活動を進めるために、地域の社会教育団体やNPOを育成・支援しつつ、家庭、学校、地域、行政が連携・融合していくことが望まれております。
 また、住民のニーズや嗜好等の多様化が各種補助育成団体の活動や青少年のコミュニティー意識の希薄化に大きく影響しているように思われます。このため今年度は、次のような取り組みを実施します。

 公民館事業については、地域の交流の場であり、地域活動の拠点である各自治公民館と中央公民館との連携を図り、コミュニティーの活性化に努めます。また、自治公民館を活用した出前講座等を推進し、地域の人材の活用を図りつつ、その育成に努めていきます。
 さらに、村民の生涯学習を支援する複合施設であるあやかりの杜と連携を図り、村民のニーズやライフスタイルに即した各種事業を展開していきます。

 あやかりの杜管理運営については、引き続きNPO文化ネットを指定管理者として指定し、管理運営を委託します。今年度は図書館以外の施設の活用については、年間をとおしての教室・講座等の事業を充実し、施設の効率的な運営に努めます。
 また、あやかりの杜図書館の機能の拡充のために、引き続き図書やAV資料をはじめ図書資料等を整備するとともに、図書館ボランティアの育成を図ります。
 さらに、村民の読書活動を推進するため、読書推進計画策定に向けた審議会と図書館運営協議会を立ち上げます。

 中・高校生の夏休み海外短期留学事業については、児童・生徒に海外で学習する機会を与え、異文化の理解と視野を広め、国際性豊かな人材を育成することを目的とするものであり、今年度は南城市・中城村・伊平屋村に加え大宜味村も含めた実行委員会を結成して取り組むとともに、県内においてもESLキャンプを実施いたします。
 また、米国の大学や高校への留学制度の構築の検討や職員の資質の向上を図るため、米国視察研修を実施します。

 青少年健全育成については、前年度に引き続き放課後子ども教室推進事業や学校支援地域本部事業を実施します。また、児童生徒を中心とした生涯学習事業を推進するとともに、公民館を開放した中・高校生の音楽活動等を支援いたします。

 社会体育事業については、村民が健康や体力の増進を図り、継続してスポーツに親しむ習慣を身につけるため、一般成人を対象としたふれあいグラウンドゴルフ大会や小・中学生を対象として自然体験キャンプや夏休みスポーツ大会等の事業を実施するとともに、体育指導委員を活用してニュースポーツの地域巡回指導を実施します。
 また、今年度は中頭郡体育協会の事務局担当とともに県民体育大会の中部地区開催の幹事を担うこととなり、体制を整備し万全を期したいと思います。

 全国高校総合体育大会については、平成22年開催の「自転車競技(トラックの部)」の準備業務がいよいよ本格化することとなり、県や高体連専門部等の関係機関、村実行委員会と連携して取り組んでいきます。

 文化財の保護及び活用については、村民に文化財への関心と理解を深めてもらうとともに、文化財保護事業の啓発を図るため、指定文化財の新規指定に向けた作業を進めます。収集した民俗資料等の展示や文化財のガイド事業、小・中学生を対象とした本村の文化財に関する図画・作文募集等の事業を実施します。
 また、平成18年度から開始した村内の埋蔵文化財の確認調査については、これまでの調査を専門的に解析し、報告書を作成します。平成21年度返還予定のアワセゴルフ場米軍施設の埋蔵文化財の確認調査については、今年度も引き続き実施に向けた取り組みを継続します。
 さらに、世界遺産の中城城跡の保存活用については、中城村と連携し、城跡に関する資料の収集や冊子の発刊等に取り組みます。

 文化振興事業については、伝統文化子ども教室として、子ども太鼓教室、子ども演劇教室を実施・支援するとともに、村文化協会をはじめとした文化団体・サークル等の活動を支援していきます。また、村文化協会と連携した事業の展開を図ります。

 村史編纂事業については、村の歴史、文化、産業等の記録を次世代に引き継ぐ貴重なものであります。今年度は「戦争編」を発刊するとともに引き続き「文献資料編」の資料収集等に努め、早期の発刊につなげていきます。また、村史に関する資料等のデジタル化についても継続して進め、あやかりの杜の施設内で紹介する等その啓発に努めます。

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