トップページ > 平成1年度 施政方針 > 3 産業の振興

村民と情報を共有し、協力してともに行動する
住民協働のまちづくりを目指します 
  
1 はじめに 2 生活環境の整備及び都市計画 3 産業の振興 4 保健・医療・福祉の充実
5 教育・生涯学習の充実 6 平和・交流・コミュニティーの創造 7 行財政の運営 8 おわりに

3 産業の振興
 産業を取り巻く環境は緩やかな回復基調を呈していますが、依然と厳しい状況にあります。特に若者の就職の機会が少なく、若年層の失業者が多い現状で、雇用創出が緊急な課題となっています。積極的な情報収集を図り、企業誘致に取り組んで行きたいと考えています。
 一方、ものづくりや地域づくりのための人材も育ちはじめており、積極的な支援策を講じることと、食と健康を柱にした農林水産業、人材育成を基本にしながら商工業、観光の振興を図ります。


農産物フェア

 農業振興においては、施設園芸による品質の向上と農薬使用の低減を図り、食と健康をテーマとした減農薬栽培の実証農家を育てながら、農家経営の安定が図られるように努めます。
 野菜、花卉等を中心に生産振興の再活性化のため、情報の収集、提供、農家及び部会の育成強化を県農業改良普及センターやJA営農センターと連携を図りながら取り組みます。
 本村の農業生産は、野菜、ラン、菊、観葉、果樹と小規模経営ながらも多種類の生産物があります。しかしながら近年、高齢化や新規就農者の減少等により耕作放棄地が目立つようになっています。そこで、遊休地台帳を基に個別訪問を実施し、貸し手の掘り起こしを行うと同時に規模拡大農家等、借り手の掘り起こしも行い農地の流動化に努めます。
 また、今年度も農産物フェアーを開催して、村内で生産される農産物を紹介して、農業への理解を深め、生産者、消費者間の交流を図りながら農業の活性化を図るとともに、地産地消をすすめるために学校給食共同調理場と農家、生産者とともに連絡会を立ち上げて、食材の情報の共有化をはかり安定的な供給体制を構築していきます。

 農業用排水路の管理については、力を入れているところですが、特に雨水が多量に流れ込む箇所については、排水路整備を進めながら土砂流出防止策等を講じて農地の保全に努めます   

 松くい虫対策については、重要松の保護及び被害木の伐倒、焼却処理等の対策を引き続き実施してまいります。

 漁民の支援について、これまで実施してきた漁業資材補助及び村漁業組合育成補助等を引き続き実施してまいります。また、県内一の生産量を誇るアーサ養殖は、ほとんどの生産量を村外に出荷している現状を改善し、生産部会のなかで生産から出荷まで、冷凍アーサ、乾燥アーサ、アーサスープ等の製品化を図りながら、村の特産品として消費拡大をめざして取り組んでいきます。その為の拠点産地協議会を設置し、生産技術や経営の指導実施、生産施設の整備等の各種支援策を検討していきます。

 商工観光振興については、商工会の活性化と青年起業家の育成を図っていくとともに、新規事業の誘致に努め雇用対策を積極的に推進します。
 また、観光振興におきましては、本年度は商工会と連携を図り、観光パンフレットを一新してまいります。従来の重要文化財の紹介はもとより、本村の観光スポットを県内外へ積極的にPRし、本村の活性化に努めます。

 北中城まつりについて、「村民参加による手づくりのまつり」として復活させ、村民が集い語らいの場として活用するとともに、地元産業の育成・発展につなげていきたいと考えております。

 特産品の開発について、地域特産品は、観光のみならず地域振興にとって重要な要素であり、地域と協力して地域特産品の開発と商品化を進めていきます。
 今後は、農協、商工会、漁業組合、農家、生産部会、果樹振興会、生活研究会等との連携を図るとともに、消費者ニーズ及び流通体系に沿ったシステムの構築を図り、特産品の開発と流通や販路の開拓方策を検討し、技術力と生産体制の整備、企画開発力や販売力の強化など、これらを支える人材の育成と確保に取り組んでいきます。

 EMによるまちづくりについて、EMの可能性が大きく期待されている中で、本村の各分野においてEMを取り入れ、EMによるまちづくりを推進するため、EM研究機構と連携し、EM技術を活用した産業振興の推進を図る立場からEM担当を配置し、全庁体制で取り組んでまいります。
 また、EM拡大機(百倍利器)を設置して、農家や自治会に拡大液を提供し活用を図っていきながら普及に努めてまいります。


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