予防接種について
更新日:2025年03月13日
予防接種とは?
はしかや百日ぜきのような感染症の原因となるウイルスや細菌、または菌が作りだす毒素の力を弱めて予防接種液(ワクチン)をつくり、それを体に接種して、その病気に対する抵抗力(免疫)をつくることを、予防接種といいます。
予防接種に使う薬液をワクチンといいます。
種類と特徴
予防接種で使うワクチンには、生ワクチン、不活化ワクチン(トキソイド)の2種類があります。
1.生ワクチン
生きた細菌やウイルスの毒性を弱めてつくったもので、ときには軽く、その感染症にかかったのと同じ症状がでる場合があります。
- 麻しん、風しん、MR(麻しん・風しん混合)、BCG、おたふくかぜ、水痘、ロタ
2.不活化ワクチン
細菌やウイルスを殺し抵抗力(免疫)をつくるのに必要な成分のみを取出し、可能な限り毒性をなくしたもので、何回か接種して免疫をつくります。
- B型肝炎、DPT-IPV、DPT,日本脳炎、季節性インフルエンザ、小児用肺炎球菌、ヒブ・子宮頸がんワクチン、不活化ポリオ
3.トキソイド
細菌が産出する毒素を取出して、その毒性をなくしたものです。
- ジフテリア・破傷風・ジフテリア破傷風混合(DT)
4.mRNAワクチン
ウイルスのたんぱく質をつくるもとになる遺伝情報の一部を注射します。体内で産生されるウイルスのたんぱく質に対する抗体などが体内で作られることにより、ウイルスに対する免疫ができます。
・新型コロナウイルス
5.組換えタンパクワクチン
ウイルスの表面にあるスパイクタンパク質の遺伝子をもとに作られた組換えタンパク質を有効成分とするワクチンであり、接種後、体内でスパイクタンパク質に対する免疫が誘導されることで感染症の予防ができます。
・新型コロナウイルス
予防接種を受けるために必要な間隔
2020年10月1日より、異なる種類のワクチンを接種する際の接種間隔のルールが一部変更されています。詳細は以下資料よりご参照ください。
予防接種の接種間隔について(チラシ)(PDFファイル:1.3MB)
目安の接種間隔
接種日の1か月前以内に病気にかかった場合、疾病の種類によっては、免疫機能の低下や、病気が続くことが考えられますので、体調が良くなってからワクチンを接種をしてください。
目安として・・・
- 麻しんが治ってから 4週間程度以上
- 風しん・水痘・おたふくかぜ等が治ってから 2~4週間以上
- ウイルス性疾患・突発性発疹・手足口病・伝染性紅斑・感染性胃腸炎等治ってから 2週間以上
- けいれんを起こしたことがある場合は、最終発作から2~3ヵ月接種を見合わせる必要があります。接種の際は、かかりつけの医師と事前によく相談してから、予防接種を受けましょう。
予防接種についての注意
予防接種を受けに行く前に
- 予防接種は体調のよい時に受けましょう。
- 体質や、体調などの健康状態に気を配って接種してください。
- 気にかかることがあれば前もって、かかりつけ医や、保健所、村役場健康保険課でご相談ください。
予防接種を受けることができない人
- 接種当日に明らかに発熱(37.5℃以上)をしている者
- 重篤な急性疾患にかかっている者
- その日に受ける予防接種の接種液に含まれる成分で"アナフィラキシー"を起こした事のある者
- BCG予防接種については、予防接種、外傷などによるケロイドが認められる者
- 麻しん及び風しんに係る予防接種の対象者にあたっては、妊娠していることが明らかな者、又はその可能性がある者
- その他、医師が不適当な状態と判断した場合
通常接種後30分以内に起こるひどいアレルギー反応のことです。
発汗、顔が急に腫れる、全身にひどいじんましんが出るほか、嘔吐、声がでにくい、息苦しいなどの症状に続きショック状態になるような激しい全身反応のことです
接種をする際、お医者さんとよく相談をしなくてはならない人
下記に該当すると思われる方は、主治医の先生に前もって診ていただき、その先生のところで接種するか、診断書や意見書をもらって接種に行きましょう。
- 心臓血管系疾患・腎臓疾患・肝臓疾患や血液疾患や発育障害等の基礎疾患を有する方
- 前に予防接種を受けたとき、2日以内に発熱・発疹等のアレルギーを疑う症状がみられた人
- けいれんを起こしたことのある人
- 免疫不全の診断がなされていて、親近者に先天性免疫不全症の人がいる方
- 接種しようとする接種液の成分(卵の成分・抗生物質、安定剤など)に対してアレルギーがあると言われたことのある人
- 家族・遊び友達・クラスメイトの間で麻しん(はしか)・風しん・おたふくかぜ・水ぼうそうなどが流行し、接種する本人がまだ病気を発症していない人【潜伏期間】
- BCGについては結核患者と接触のあった人
接種後の注意事項
- 接種後30分は接種会場で様子を観察するか、医師と連絡をとれるようにしておきましょう。
- 接種後、生ワクチンでは4週間まで、不活化ワクチンでは1週間は副反応の出現に注意しましょう。
- 入浴は差し支えありませんが、接種部位をこすらないようにしましょう。
- 接種当日はいつも通りの生活をし、激しい運動は避けましょう。
- 接種後、接種部位の異常な反応や体調の変化があった場合は、早めに医師の診察を受けましょう。
- 接種後まれに副反応が起こることがあります。接種部位のひどい腫れ、高熱、ひきつけ等の症状があった場合は、医師のもとで必ず診察を受け、村役場健康保険課までご連絡下さい。
定期予防接種による健康被害救済制度について
予防接種は感染症を防ぐために重要なものですが、極めてまれですが、予防接種後に重い副反応による健康被害が生じる事があります。
「予防接種による健康被害救済制度」は接種に係る過失の有無に関わらず、予防接種と健康被害との因果関係が認定された方を迅速に救済するものです。
申請については、健康保険課健康対策係予防接種担当(電話098-935-2267)へご相談ください。
- この記事に関するお問い合わせ先
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北中城村役場 健康保険課 国民健康保険係
郵便番号901-2392
沖縄県中頭郡北中城村字喜舎場426-2
第二庁舎2階
電話番号:098-935-2267(内線263・264) ファックス:098-935-4771健康保険課へのお問い合わせはこちら