教育長就任あいさつ

更新日:2021年04月01日

令和3年4月 教育長 徳村永盛

この度、教育長に就任いたしました、徳村永盛でございます。前任の砂川惠重教育長をはじめ、歴代の諸先輩方が築いてこられた本村の教育行政に携わらせて頂くことになりましたが、学校教育、社会教育という営みを通して本村の子供たちや村民の皆様に、どの様に貢献できるだろうかと考えたときに、その責任の重大さに身の引き締まる思いでございます。

私は定年退職するまで、北中城中学校をはじめ、県内の小中学校や教育事務所などに身を置かせていただきました。学校というところが、主人公である子供たちの活躍は勿論、保護者や地域住民の方々、県や市町村当局の多大なるお力添えによって成り立っていることを、身を以って体験して参りました。この度は、そのことへの恩返しが少しでもできればという思いで、非力ながらお引き受けした次第であります。どうぞ宜しくお願い致します。

村内の小中学校の学力は県平均を上回り、上位の位置にあります。学校行事や部活動等においても、子供たちは、創造性を発揮し、素晴らしい成果を上げております。このような姿に至るまでには、子供たちの気づきがあり、努力があり、指導に当たられている先生方がいて、それを支える保護者、見守る地域の方々、村民の皆様がいます。そして村当局、行政、議会の大きなご支援、ご協力があります。「教育」を語るとき、その背景にある支えや繋がりを大事にし、根幹に据えたいと思います。このことは学校教育に限らず、社会教育・生涯学習においても同様なことが言えます。地域のコミュニティを大事にし、教育の成果によって住みよい村づくりに活かしていきたいと考えています。そして、社会教育委員の皆様との連携にも努めて参りたいと思います。

今年度は、中学校において新学習指導要領が実施され、幼稚園、小学校に続いて完全実施がスタートすることとなり、「主体的・対話的で深い学び」を目指した授業改善が求めらてれます。

また、昨年からのコロナ禍での対応のように、激変する社会の変化に対応できる力を身につけさせることが肝要です。前倒しされた国の施策「GIGAスクール構想」の実現のため、児童生徒一人一人への端末の整備、ネット環境の整備と本村においても急ピッチで、今年度からの活用を目指した準備ができました。関係各位に感謝申し上げます。今年はそれを活用した授業改善を進め、構想でなく、実現を図っていく大事な年になります。プログラミング学習、ICTの活用や対面指導と遠隔・オンライン指導とのハイブリッド化による指導と授業の構築、そのためには効果的な質高い研修や人的支援も必要となります。教師の多忙化に拍車をかけることが無いように、進めていきたいと考えております。

さらに、今年度は学校運営協議会(コミュニティスクール)の導入や、「生涯学習推進計画」の策定など、社会教育・生涯学習の推進にも、村民の皆様の知恵とお力をお借りし、ご指導とご協力を頂きながら、誠心誠意全力で取り組んで参りたいと思います。

これからは変化の激しい新しい時代を生きていかないといけないと言われます。それは何も子供たちだけではなく、私たち大人もその時代を生きていきます。そのためには生涯学び続けることが大事で、子供たちを指導したり、共に学び合うことも大切です。そのような関わりが村民一人一人の生きがい、幸福に繋がると考えております。

村の施策に『人と文化を育み時代を担う「人づくり」』があります。このことは学校教育だけでは達成できません。地域全体が学校であり、学びの場です。そして、教職員だけでなく、全ての大人、地域、村民が教師であると同時に学びの当事者、学習者です。そして、一人一人が持っている特性や技能、趣味を活かした学びを進めることによって、学校教育と社会教育の融合を図ることになると考えております。人と人の関わり合い、コミュニティを創り上げることが、人づくりへと繋がります。地域も一緒になって学び、一人一人が幸福な人生を創っていける「わったー学校、わったー地域、わったー村づくり」の実現に向けて、「自発創生」と「和顔愛語」の心で、全力を傾注して参りますので宜しくお願い致します。

この記事に関するお問い合わせ先

北中城村教育委員会 教育総務課 総務係

郵便番号901-2392
沖縄県中頭郡北中城村字喜舎場426-2
第一庁舎3階
電話番号:098-935-3773 ファックス:098-935-5144

教育総務課へのお問い合わせはこちら