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人権講演会
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講師の秋山豊寛さん


写真 あふれんばかりの聴衆で
いっぱいの会場
   日本人初の宇宙飛行士、秋山豊寛さんを講師に招いた人権講演会「鍬と宇宙船」(平成20年度 人権啓発活動地方委託事業)が12月9日、村立中央公民館で開催されました。会場には500人近くの方が駆けつけ、秋山さんのユーモアあふれる講演に熱心に聴き入りました。
 秋山さんはTBS(東京放送)勤務時代、平成2年にソ連の宇宙船ソユーズ、宇宙ステーション・ミールに搭乗し、宇宙から地球の映像を生中継しました。「地球の真っ赤な夜明け」や「金色の流れ星」など感動的な光景を眺めた経験から「人間の歴史」や「命」、「食」に対する関心が高まり現在は農業に従事。自然の中で感じる命のつながりや大切さを訴えました。
 講演会では、読み聞かせなどで活躍している女優の高見知佳さんが司会を務め、歌手のアンジェリーナさんのミニコンサートや中学校人権作文コンテストの表彰式も行われました。


《中学校人権作文コンテスト被表彰者》
北中城中学校3年
  新垣沙南無・上里篤実
  嘉陽アイリ・山田稚子
沖縄ろう学校3年
  仲里翔太



協動のまちづくり

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今年度から実施している「北中城村村民提案制度 活動支援事業」について、提出された事業実績報告を公表します。
事 業 名:大城スージグヮー週末美術館
事業の内容:大城地区のスージグヮー(路地)を美術館と見立て道沿いの造形作品と咲き誇るランの花やオープンガーデンなどを散策しながら鑑賞し、また区民の作品を公民館で、プロの画家・陶芸家による作品を重要文化財中村家住宅で、県立芸大生の作品を公民館横広場で展示する。中村家住宅前面道路では陶芸市を開催する。

《事業の実施状況》
着手年月日  平成20年11月8日
完了年月日  平成20年11月9日
交付金の交付額:300,000円
歳出決算額:330,919円
団体負担額:  30,919円
今年度、交付対象となっている他の4事業についても事業実施終了後、実績報告を公表します。



村民のみなさんお世話になりました
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花道の中、握手を交わしながら挨拶をする大城副村長

 任期満了により大城盛次郎副村長が12月31日付けで退任しました。12月26日に村役場で行われた離任式には村職員をはじめ多くの関係者が詰めかけました。
 大城副村長は昭和44年に村役場へ就職し、平成17年1月に副村長へ就任。離任式では「役場での採用初日、配属された経済課へ行ってみると私の席がなかった」と採用当時のおもしろ話を交えながら、新垣邦男村長の女房役としてともに駆け抜けた4年間を含む39年余りの公務員生活を振り返りました。新垣村長は「村政発展のため、村職員、副村長として大変尽力され感謝しています」とお礼の言葉を述べました。






北中城村の文化財

村内には、数多くの文化財が残されています。なんとなく知っているけど、その由来は…?先人たちから受け継いできた大切な文化財。その由来などについて「文化財ひとくちメモ」でお伝えしていきます。

【問い合わせ】  村教育委員会 生涯学習課 文化振興係  TEL935-3773

文化財愛護シンボルマーク  シンボルマーク

 このマークは、昭和41年に文化財保護委員会(現在の文化庁)が、文化財愛護運動を推し進めるための旗印として、全国から公募した図案の中から選んだものです。
 マークは、日本建築の重要な要素である斗キョウ(木造建築で、斗(ます)と肘木(ひじき)を組み合わせて、柱の上に置き、軒桁などを支えるしくみ。主に寺院建築に用いられる。)のイメージを表し、これを三つ重ねることにより、文化財という民族の遺産を過去・現在・未来にわたり永遠に伝承していくという愛護精神を象徴しています。(文化庁HPより)
 村内の文化財の標柱や解説板には、このマークが記されているものがあります。注意深く見てみましょう。



旗スガシー(荻道・大城)

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荻道の旗「天下泰平遊楽」

 「旗スガシー」とは、一般的に梅雨明けの旧暦の七夕に芸能衣装の虫干しをすることを指します。今回は村内でも特徴的な荻道・大城の事例について紹介します(村内には両字以外にも旗スガシーを行っている地域があります。)。
 荻道・大城の「旗スガシー」は、毎年旧暦の7月17日に両字共同で行われます。
 まず、両字の聖地(荻道→神屋仲元、大城→祝女殿内の前)を各々の役員有志が参拝します。その後、字内の巡拝に出発しますが、その際、荻道側では「チャイファー、チャイファー」と大声を叫び、太鼓を叩いて隣の大城に合図をしてから出発します。旗頭を先頭にした行列は、各々の聖地や旧家を巡拝します(その際、荻道は大城の聖地も参拝します。)。ちなみに、荻道の旗には「天下泰平遊楽」、大城の旗には「飛龍昇天」の文字が書かれています。
 その後、旗頭を先頭にした各々の行列が集落の中道を巡った後、両集落の境(現在のチョーデー広場付近)で出会い、その場所で「兄弟棒」を演じます。
 本来は村遊びの中で行われる道ジュネーが独立したものと考えられ、盆祭りに迎えた精霊を送った翌日に、なお集落内に残る霊を払う行事であろうといわれています。
 ところで、両集落は古くから「荻道・大城(ウンジョウ・ウフグシク)」と連称され、共通の御嶽の神を拝んでいることから、「荻道と大城はもともと一つの集落であったのではないか」という説があります。
 聞き取り調査などによれば、現在の大城にあるチブガーの水をめぐる水バーケーが原因で別れたという説や、綱引きで東と西で喧嘩をして別れたという説が確認されていますが、詳しいことはよくわかっていません。
(参考文献:「北中城の民話」、「北中城村史 第二巻民俗編」)

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「兄弟棒」の様子
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大城の旗「飛龍昇天」



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