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平和に関する絵画・作文展
 平和を守る北中城村民の会主催の「平成18年度平和に関する絵画・作文展」に、村内の小・中学校から絵画87点、作文54点の応募がありました。児童・生徒それぞれが感じる「平和」をテーマにした作品は、力作ぞろいで審査にも力が入りました。応募作品は全て1月9日から1月19日までの間、村役場のロビーに展示されました。
 優秀賞は次のとおり。
 絵画の部
  平 田 史 弥(北中城小学校4年)
  松 田 あんり(北中城小学校4年)
  金 城 ゆう子(北中城小学校5年)
 作文の部
  山 城 賢太郎(北中城中学校2年)
  仲 村 泰 地(北中城小学校6年)
  安 里 あやめ(北中城小学校6年)



優秀賞の作品




みんな真剣!

3人そろって入賞した城間姉弟
姉弟そろって入賞!

 1月13日、村立体育館で行われた新春書き初め大会(村父母教師会連合会主催)で、姉弟で参加した城間杏奈さん(北中城中1年)、愛里さん(北中城小5年)、駿さん(北中城小2年)が3人そろってみごと入賞しました。
 「新年を迎えて新たな決意や希望にあふれる気持ちを筆で表現させることにより、習字に親しみ情操を豊かにし書道の技術に資する」ことを目的とし、第20回目の今回は村内の小・中学生128人が参加。金・銀・銅賞あわせて57人が入賞しました。数年前から中学生の参加が増え、書道に対する意識も高まっています。新年の決意も新たに頑張りましょう。

始めての餅つき大会
 喜舎場保育所で1月14日、保護者会(比嘉均会長)主催で初めての餅つき大会が行われました。「よいしょ。よいしょ」と一生懸命に大きな杵を持ち上げる園児。その後ろで、早く餅をつきたくて「まだかな〜」と、ひょいっと前をのぞき込んで順番を待ちわびる園児。家族や先生と一緒に賑やかな休日を過ごしました。
 ついて楽しく、食べて楽しく。先生やお母さん方がつきたてのお餅をきなこ、みたらし、あんこ、大根おろしに絡め、みんなで和やかに美味しくいただきました。



みんなでもちつき楽しいね



優良賞受賞の広報誌
2年連続の優良賞受賞

 5月に行われた第17回県PTA広報誌コンクールで北中城小学校父母教師会広報誌「がじまる」が優良賞を受賞し、1月20日、沖縄市民会館をメイン会場に開催された第49回沖縄県PTA研究大会中頭大会で表彰を受けました。前年度に続き2年連続受賞の快挙です。
 「『まずは手に取って見てほしい。興味・関心を持ってもらいたい』と、児童からキャラクターを募集するなど工夫を凝らし、子どもにもわかりやすい内容で、見た人が『楽しそうな学校だな』と思えるような広報誌作りを心がけてきた」という父母教師会広報委員のみなさん。ますますの活躍が期待されます。
地産地消の給食試食会
 村学校給食共同調理場では全国学校給食週間にちなみ、日ごろ子ども達のために真心を込めて野菜・果樹・卵・アーサなどを作ってくださる農家・漁家のみなさんと新垣邦男村長、大城盛次郎助役、川上辰雄教育長を招き、1月24日に北中城小学校で給食の試食会を開催しました。学校給食と地産地消の考え方や地元食材使用状況の報告の後、今後の取り組みについて活発な意見交換が行われました。
 本村の学校給食では安全・安心な旬な食材の使用に努め、今年度から本格的に産業振興課と給食調理場が連携して、地産地消を推進しています。新垣村長は「抱えている課題を克服するためにも地産地消協議会を設立し、全面的に推進していきたい」と力強く語りました。


調理員の説明(右)に耳を傾けるみなさん(上)


ぅわっ!飛んだ!

ちょうちょさん また遊びに来てね

 「5・4・3・2・1…ばいばーい!」。オオゴマダラの飼育を始めて3年目の喜舎場保育所で1月25日、園児達が一斉に蝶を大空へ放しました。
 ぞう組(年長)の人数分ということで18匹の幼虫を里子にもらって始めた飼育。小屋の中で幼虫から蛹、蝶になる成長の過程を園児達は熱心に観察してきました。今回育った蝶はなんと60羽。ぞう組・きりん組の園児が自分の手で1羽ずつ蝶を放しました。「ちょうちょ怖い…」と初めは顔をしかめていた子も、空を舞う蝶には思わずにっこり。生命の尊さについてもしっかり勉強できたようです。

親から子へ もう一度
 北中城幼稚園で1月26日、高見知佳さん(タレント)による講演会「親から子へ もう一度」が行われました。ユーモア巧みに育児体験談を挟みながら3冊の絵本を読み聞かせる高見さん。役に応じて声色を変える表現豊かなお話に、参加した保護者のみなさんは吸い込まれるように聞き入りました。
 「子どもの心の声を引き出してあげるのも大人の役目。同じ目線で話を聞いてください。気張らずに、絵本を読んであげて精一杯抱きしめてあげてください。モットーは『IQより愛嬌』。『ありがとう』と『ごめんなさい』が言える子になってほしい。親子の愛・絆から生まれる優しい愛が他の人に向けられるようになると思っている。それにはお母さんが元気で笑顔が一番。怒る前に深呼吸して子どもと向き合って、子どもだけではなく夫婦でもお互いの目を見て話して下さいね」と、高見さんはたくさんの暖かいメッセージを送りました。


暖かいメッセージを送った高見さん


入賞者のみなさん。会長・副会長と一緒に

村老連ボウリング大会

 村老人クラブ連合会(安里一三会長)の第7回ボウリング大会が1月30日にレーントゥセントラルで行なわれました。各字代表の男性42名、女性47名、計89名が参加して、終始和やかな雰囲気の中で選手の皆さんは快い汗をかきました。
大会結果は次のとおり。
〔男性の部〕
 優 勝 我那覇 実(島袋)
 準優勝 与儀 助智(瑞慶覧)
 3 位 伊集 義雄(屋宜原)
〔女性の部〕
 優 勝 山内加代子(仲順)
 準優勝 伊佐スミ子(和仁屋)
 3 位 仲村テルヨ(瑞慶覧)
〔特別賞〕(最高齢者91歳) 
     喜納 徳賀(熱田)

大城花咲爺会に琉球新報活動賞
 大城在住の55歳以上の男性で組織する大城花咲爺会(外間裕会長)が第29回琉球新報活動賞・社会活動部門に選ばれ、2月16日に琉球新報ホールで贈呈式と祝賀会が行われました。
 平成11年の結成から8年。月2回の活動日以外にも、会員は自主的に花壇の手入れなど集落の景観づくりに励んでいます。「若い人がアイディアを出して、みんなを引っ張ってくれるからできる」「先輩達がいろいろ教えてくれるからできる」と、会員はお互いを尊重。「作業後のビールが最高だね〜」と歓談するひとときが、また次の活動への源となっているようです。「できる時にやりたい人だけ参加」という強制ではない助け合いのスタイルが長続きと発展の秘訣。手作りの地域づくりに今後も活躍が期待されます。


「お兄さん達に会いたくて宮城〈なーぐすく〉(南風原町)から
来たよ〜いいところですね」と散策を楽しむお客さんともすぐに仲良し(2月4日、作業を終えて歓談中)



講師の仲里選手と一緒に

夢がある

 島袋小学校(伊佐明美校長)で2月9日、FC琉球(JFL)の野口必勝さん(代表)、仲里航さん(副主将)、琉球蹴舞のコウヘイさんを講師に招き、講演会「夢がある」〜スポーツ(サッカー)を通して、夢 実現する努力を〜が開催されました。
 「頑張れば思い通りの人生になる」「一流のプロ選手の共通点は、有効な時間の使い方。その中で何にでも一生懸命に取り組むこと。きちんと挨拶ができること」「サッカー馬鹿にならないように勉強も学校で上位3分の1に入るように頑張った。一日一冊の本を読むようにしている」などの選手の話に児童は目を輝かせて聞き入りました。将来の夢について考え、頑張ろうと再認識する機会なったようです。

村青年連合会ボウリング大会
  村青年連合会(比嘉豪会長)では各字青年会と連合会の連帯を深め、今後の活動に活かすことを目的に2月11日、レーントゥセントラルでボウリング大会を開催しました。各字・連合会からたくさんの会員が参加し、参加者は親睦を深めながら賑やかにゲームを楽しみました。優勝は和仁屋青年会の比嘉勇貴さん。
 村青年連合会では、各字青年会と連合会がお互いの実情をよく理解し、楽しみながら仲間作りを重点において地域に根ざした青年団づくりを目指しています。


楽しく仲間づくりから一歩ずつ

実業補習学校
  日本資本主義の発展を背景に、「実業に従事しようとする児童に対し、小学校教育の補充と、職業に関する簡単な知識技能を授ける」という目的で、1893年(明治26)「実業補習学校規程」に基づいて設置された学校。尋常小学校卒業以上が対象。修業年限は普通2年で小学校に付設された。授業は夜間2時間だったが、農閑期には昼間も実施された。1920年(大正9)には規程が、「職業教育と公民教育をもって目的」とするに改正された。

実業補習学校
   年   度    学校数  学級数 教 員  生 徒 数
 1911年(明44)     1     2      7     54
 1912年(大元)     7     8     23    188
 1919年(大 8)    107   505    629   15716
 1925年(大14)    119   444    680   12769

 1917年(大正6)4月、中頭郡役所から中城村の各字「青年補習教育会」へ補助金が交付されている。
瑞慶覽(5円)、喜舎場(5円)、熱田(5円)、津覇(5円)、久場(5円)、屋宜(5円)、島袋(3円)、泊(3円)、当間(5円)、新垣(4円)。
(安里永誠)

学事奨励会
 戦前、学校の春休みの頃、各字では学校職員や字の役員、児童やその保護者が集まり学事奨励会が催された。その時、1か年の学力や出席状況についての報告があり、来賓の激励のあいさつの後、賞品(ノート、鉛筆)が児童に授与された。また、学校での朝会の時、毎月1回は字別の出席状況の成績発表があった。字別等位の札が職員室の外壁に揚げられたので、字の成績を悪くしないようにと、体調のすぐれない子にも無理して登校させる弊害もあった。
 各字毎の学事奨励会は、戦後の1960年代まで盛んに行われていたが、いつの間にか大半消えてしまった。
 本村の学事奨励会の起源は、1907年(明治40)3月、字島袋出身の喜納昌松氏が、亡父亀助氏の遺言により、喜舎場校に20円、中城・津覇校に夫々10円を学事奨励金として寄付したことに始まる。学校は、その遺志に感謝して、学区毎に学事奨励会を設立したという。なお、初代村長大田為淳氏(仲順)は三校に夫々7円、比嘉昌輝氏(喜舎場)は喜舎場校に15円、仲村渠榮保氏(大城)は、卒業式に皆出席者(後に学業優等)に賞品を与えている。その他多くの有志が、学事奨励のため物心両面から協力している。
 学区学事奨励会活動の例として、1910年(明治43)、中城尋常高等小学校では、9月1日と1月6日の始業式、そして3月の卒業式の時、皆出席・学業・操行について優等な生徒に賞品を授与した。当時、中城校の学事奨励会の基金は530円だった。喜舎場校の学区学事奨励会は明治41年設立された。活動としては、毎学期、字毎の出席や学力の成績により賞品を授与していた。中等学校卒業生にも硯箱等の賞品を贈っている。また、中等学校、大学生にも学費を貸与するようになった。津覇校の学区学事奨励金は、明治44年頃800円余に達していたという。
 各字の学事奨励会の始まりは、1910年(明治43)頃と思われる。その年結成された中城村青年会の主な事業内容は、農事や学事の奨励、風俗改良等となっている。各支部(字)もまもなく結成され活動を開始している。
 例を挙げると、1910年11月に渡口青年会が学事奨励会を催している。大田村長、喜舎場校職員をはじめ、字民150人余が参加して、学力・出席優良の児童36人に、学業熱心な児童一四人に賞品を与えた。中等学校入学者三人には奨励金を授与している「琉球新報 明43・12・10」。村内の他の字の青年会も、明治の終りから大正3年頃まで盛んに学事奨励会を催している。
 各学校区の学事奨励会は、去る大戦で消滅してしまった。北中城村では、伊佐常喜氏が亡母の香典返しを村に寄付してあったので、それをもとに1953年に「北中城村貧困児童就学奨励積立基金規程」を定めた。
 戦争で多くの人材を失った村は、戦前の教育村を目差して人材育成を目的として村育英会を設立した。2002年現在、基本金1億740十万円、設立以来の貸与生206人、貸与額は、毎月、県内大学3万円、県外大学と外国留学生4万円、大学院5万円となっている。
(安里永誠)



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