トップページ長崎平和学習の旅 他

絵画の部
 安里 彩希(三年・屋宜原)
作文の部
 具志堅 愛美(三年・安谷屋)
 兼次 陽好(三年・喜舎場)
 安里 凛(三年・島 袋)
敬称略
作品は、紙面の都合で絵画、作文各一点を紹介します。
「平和に関する絵画・作文」  平和への思いがいっぱい
 平和を守る北中城村民の会(新垣邦男会長)が主催する長崎平和学習の旅(八月七日から十日まで)に派遣するための「平和に関する絵画・作文募集」に北中城中学校から二十四人(絵画三点、作文二十一点)の応募がありました。
 七月八日の事務局会議で選考にあたった事務局員は「どの作品も平和を希求する気持ちがいっぱいで選ぶのに苦労しました」と異口同音の感想。
 七月十五日に中学校で表彰式を行い、八月三日には、結団式(保護者同席)と事前学習会を行いました。村長室で行った結団式で、村長は「戦争はなぜおこるんだろう、だれが一番傷つくんだろうということを含めて学習してきてください。」と生徒たちを激励しました。
 次の四人が優秀賞に選ばれ、長崎平和学習の旅に派遣されます。
作文の部 優秀作品
 「基地から平和を考える」北中城中学校三年 兼次 陽好
 「お父さん、あの人達はなにをしているの。」私が見たのは、大勢の人が手をつなぎ、米軍基地のフェンスを囲んでいる光景でした。「沖縄から戦争に使うための基地をなくすために、みんなで行動をおこしているんだよ。」と父に言われ、私は沖縄の米軍基地について考えてみました。私の生まれた宜野湾市には、普天間基地という大きな基地があります。そして、今、私たちが住んでいる北中城村にも、多くの米軍基地が身近に存在しています。一九四五年、太平洋戦争があり、ここ沖縄で悲惨な地上戦がありました。戦争では多くの人々の命が奪われました。その後、アメリカの占領下となり基地がつくられることになったのです。それらの基地は今でも沖縄各地に数多く残されています。基地とはいったい何なのでしょうか。戦後、強制的に沖縄の土地はとられ基地がつくられました。
 基地は戦争の道具として使われ、戦後六十年経った今でも消えることなく残っています。その上、新たな海上基地が今、造られようとしているのです。
 私には、そのようなことが全く理解できません。ヘリコプター墜落事故や米軍の犯罪など、常に危険ととなり合わせの小さなこの島になぜ基地が必要なのでしょうか。私は不公平だと思います。基地問題は日本全部の問題なのに、なぜ沖縄だけがこんなにも多くの土地を提供しなくてはいけないのか、そして沖縄の問題を日本政府の人たちがもっと真剣に考えてくれないのか。私には描いている夢があります。それは、すべての基地が返還され、その跡地に新しくレクリェーションセンターや国際的な研究所、病院や図書館など、みんなのためになる施設ができることです。そしてなによりあの悲惨な戦争をわすれないため、もうあのような悲しい出来事を起こさないためにも、戦争に関する資料館を造るということです。少しでも多くの人々に戦争のことについて考えてもらえることと思います。そのことによって、平和の大切さを次の世代にもきちんと伝えていくことができるでしょう。若い人たちが平和についてもっと真剣に考え、行動していくべきだと思います。
 私は、基地のあり方を通して平和な沖縄にしていくために、少しでも自分にできることがあればそれを見つけ、行動したいと考えています。
 そして、次の基地包囲運動には、自分自身の意思で参加するつもりです。
絵画の部 優秀作品
 「私たちの未来」北中城中学校三年 安里 彩希
 彩希さんは、絵「私たちの未来」に込めた思いを次のように綴っています。
『輝かしい地球の未来は、私たちの手にゆだねられている。
 過去のあやまちや、平和への願いを受け止め、争いのない世界を創り上げていこう 』
具 志 堅 愛 美
 私は、今回、長崎平和学習の旅で、色々な事を学びました。被爆体験者の話を聞いて原爆の恐ろしさが改めてわかりました。人が一瞬にして灰になってしまう恐ろしさ、苦しさを考えると、私では耐えられないと思います。そして、戦争が終わった今でも、苦しめられている人がいるのです。私は、平和学習で戦争の恐ろしさ、命の大切さを学ぶことができました。今回、私たちにこのような機会をくださって本当にありがとうございます。この体験を活かして平和活動を活発にしていきたいと思います。
「長崎平和学習の旅」報告
  8月7日〜10日

長崎平和祈念式典や青少年ピースフォーラム、被爆体験者との出会いなど多くのことを感じ取ったようです。
 4日間の長崎平和学習の旅を終えて、参加した4人が思い思いの感想を寄せてくれました。
原爆遺構巡りをしながら被爆者の話を
 この平和学習の旅で、私たちは長崎に落ちた原爆の事について学び、ピースフォーラムに参加しました。
 まず、原爆遺構巡りをしながら被爆者の方の話を聞きました。原爆は一瞬で人を灰にし、殺してしまうのです。それから、今なお苦しみ続けている人たちがたくさんいる事を知りました。
 私は、人間の手によって作られたこの原爆で、癒えることのない苦しみを味わった人たちがすごくすごくかわいそうでたまりませんでした。
 ピースフォーラムでは、自分たちで平和について語り合い平和を宣言しました。
 戦争は、多くの人々に悲しみを与えるもの。平和は、たくさんの喜びを生むもの。私はそう考えます。平和学習に参加できたことにすごく感謝しています。
兼次 陽好
安 里 凜
 平和学習の旅では、長崎の原爆について学んだり、ピースフォーラムに参加したりしました。
 原爆はとてもおそろしく、一瞬で亡くなられた人もいれば、今もなお苦しみ続けている人もいる、と言っていました。フォーラムでは、他県の人と平和について話したり、自分の地域の人と平和宣言を考えたりしました。今回の平和学習を通して、戦争は、本当に意味の無い事で、平和はとても大切でみんなが願っている事なんだなと思いました。
 最後に、この旅で関わったたくさんの方々に感謝します。
 私は、今回、長崎平和学習の旅に参加して原爆の恐ろしさ、そして人の命の尊さを改めて実感しました。
 被爆体験講話では、話を聞いているとその時の情景が目に浮かぶようで、涙が出そうになりました。そして二度と戦争の被害者は出してはいけないと強く思いました。また、ピースフォーラムでは、全国から集まった人々の平和に対する様々な意見を聞いてとても良い経験になりました。私はこの平和学習で学んだ事を伝えて、一人でも多くの人が平和についてもっと真剣に考えてくれたら良いと思います。今回は、このような機会を与えて下さり、本当にありがとうございました。
安里 彩希

島くとぅばで平和宣言

ピースフォーラムでまとめました

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