トップページ日本脳炎中止勧告

 5月30日、厚生労働省より『日本脳炎ワクチン接種の積極的勧奨の差し控え』という勧告がありました。これは、現在使用中の日本脳炎ワクチンに対する対応であり、今後、よりリスクの低いワクチンの供給体制が整うまで、市町村より個人宛の通知(日本脳炎予防接種の予診票送付)や広報での接種呼びかけを行わないことになりました。
 しかし、日本脳炎の流行地域(朝鮮半島・台湾・中国・ベトナムなど)への渡航者、国内で感染の可能性が高いと思われる方は、希望に応じて接種することが出来ます。その際は必ず、予防接種の効果とワクチンによる副反応の説明を十分受け接種するようにして下さい。
 念のため戸外へ出るときは、長袖・長ズボンを身につけウイルスを持った蚊に刺されないように気を付けましょう。
 村民の皆様のご理解をよろしくお願いいたします。
 日本脳炎とは?
 ヒトからヒトへの感染はなく、ブタなどの体内でウイルスが増殖しそのブタを刺したコガタアカイエカ(蚊)がヒトを刺すことによって感染します。その蚊に刺されても症状なく経過する場合がほとんどですが、症状が出ると6〜16日の潜伏期間の後に、高熱・頭痛・嘔吐などで発病し、意識障害・脳障害を生じます。
 最近、日本脳炎予防接種をしたのですが大丈夫ですか?
 ワクチン接種後2週間程度様子を見ていてください。
 日本脳炎ワクチンの副反応としてのADEM(急性散在性脳脊髄炎)は極めてまれ(70万回〜200万回の接種に1回程度)に発生すると考えられています。万が一発症しても通常は軽快し、その後の再発はみられません。
 ADEMとはどのような病気ですか?
 麻しん・水痘・おたふくかぜ・インフルエンザ等ウイルスの感染後やワクチン接種後にまれに発生する脳神経系の病気です。ステロイド剤などの治療により完全に回復する例が多く、良性の疾患とされていますが、運動障害・神経系の後遺症が10%あるといわれています。
   お問い合わせ先:北中城村役場 健康保険課 935-2233(内264)

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