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 平和を守る会総会
 「平和を守る北中城村民の会」が五月二十日、村役場で平成十七年度の定期総会を開きました。
 総会には、およそ五十人が参加し、事業計画や予算案などを審議し、承認されました。
 今回は、任期満了に伴う役員改選があり、新会長に新垣邦男村長が選出されました。
総会終了後には、佐喜眞美術館の佐喜眞道夫館長の「美術館をとおして思うこと」と題した平和講演会も行われました。
慎重な審議をする村民の会総会
 「美術館をとおして思うこと」
話に聞き入る村民の会会員

 「平和を守る村民の会」は、総会終了後、平和講演会を実施。今回は、佐喜眞道夫さんを招き「美術館をとおして思うこと」と題し講演していただきました。
〜 講演のあらまし 〜
 私は、仲順の出身ですが、沖縄戦で疎開先の熊本県で育ちました。
 高校生の時に沖縄を訪れ両親から聞いたいい話ばかりの沖縄と、すべてが焼き尽くされた沖縄との違いに愕然となりました。二十歳で母方の養子に入り、軍用地代を目にした時、この金は臭い。生活費には入れたくないと思いました。
 不労所得である軍用地代は全部絵にしてしまおうと考えました。美術館に連れていってくれた父の影響で絵が好きになり、浮世絵や西洋絵画等も収集しましたが、社会的なテーマや社会と対峙した作品がほしくなりました。そんなときに、沖縄戦の体験者の証言に基づいて描かれた『沖縄戦の図』の作者丸木位里・俊夫妻と出会い美術館建設に繋がりました。美術館を作るときも、設計士に丸木美術館に行ってもらいました。
 絵を見た人たちが揺さぶられた気持ちのままで生活空間に帰るのは辛いので、気持ちを収めることができる場所を用地にしようと思いました。美術館は、緑と拝所(できたら亀甲墓)があり、海の見える環境を選び、二七〇年前の先祖の墓の前にしました。建物は六月二十三日の太陽の日没の方向に合わせました。偶然ですが屋上に上がる階段も六段と二十三段になり、神様からの贈り物だと思いました。
 昨年、自衛隊がイラクに派遣された時、「沖縄戦の図に描かれた地上戦とはどんなものであったか、日本人全体が知る必要がある。そうしないと日本の将来は危ない」と話していた丸木夫妻の話を思い出しました。『沖縄戦の図』は、現代的なテーマを持った絵だと改めて気づかされました。沖縄戦(地上戦)は、私たちの認識の大事な宝になると思います。

産業廃棄物不法投棄等県下一斉パトロール
 産業廃棄物の不法投棄の防止と不適正処理の防止を目的に六月十日、平成十七年度産業廃棄物不法投棄等県下一斉パトロールが実施されました。当日は、宜野湾警察署員や中部福祉保健所職員、村の環境担当職員らが合同で村内二箇所(大城・島袋)をパトロールしました。投棄されたゴミから、投棄者を特定することを念頭に置いて不法投棄場所の調査を実施しました。
 同行した宜野湾署員は、「不法投棄防止策としては、正確な目撃証言と土地管理者の徹底した土地管理が必要です。不法投棄者を目撃した場合には、警察官や警察署に通報して下さい」と協力を呼びかけました。
パトロール中に新たな不法投棄が

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