トップページ平成17年度施政方針(3)
V.産業の振興
V.産業の振興
 産業を取り巻く環境は緩やかな回復基調を呈していますが、依然と厳しい状況にあります。特に若者の就職の機会が少なく、若年者の失業者が多い現状で、雇用創出が緊急な課題となっています。

 一方、ものづくりや地域づくりのための人材も育ちはじめており、積極的な支援策を講じることと、食と健康を柱にした農林水産業、人材育成を基本とした商工業、観光の振興を図ります。

一、農業振興

 施設園芸による品質の向上と農薬使用の低減を図り、食と健康をテーマとした減農薬栽培の実証農家を育てながら、農家経営の安定が図られるように努めます。

 野菜、花卉等を中心に生産振興の再活性化のため、情報の収集、提供、農家及び部会の育成強化を県農業改良普及センター、JA営農センターと連携を図りながら取り組んでいきます。

 また、本村の農業生産は、野菜、ラン、菊、観葉、果樹と小規模経営ながらも多種類の生産物があります。しかしながら近年、高齢化や新規就農者の減少等により耕作放棄地が目立つようになっています。そこで、農産物フェアーを開催して、村内で生産される農産物を紹介して、農業への理解を深め、生産者、消費者間の交流を図りながら農業の活性化を図り、地産地消につなげていくことに努めます。

二、農業用排水路の管理

 農業用排水路の管理については、力を入れているところですが、特に雨水が多量に流れ込む箇所については、排水路整備を進めながら土砂流出防止策等を講じて農地の保全に努めます

三、松くい虫対策

 重要松の保護及び被害木の伐倒、焼却処理等の対策を引き続き実施してまいります。

四、漁民の支援

 これまで実施してきた漁業資材補助及び村漁業組合育成補助等を引き続き実施してまいります。

五、商工観光振興

 商工会の活性化と青年起業家の育成を図っていくとともに、新規事業の誘致に努め雇用対策を積極的に進めていきます。

六、特産品の開発

 地域特産品は、観光のみならず地域振興にとって重要な要素であり、地域と協力して地域特産品の開発と商品化を進めていきます。

 今後は、農協、商工会、漁業組合、農家、生産部会、果樹振興会、生活研究会等との連携を図るとともに、消費者ニーズ及び流通体系に沿ったシステムの構築を図り、特産品の開発と流通や販路の開拓方策を検討し、技術力と生産体制の整備、企画開発力や販売力の強化などこれらを支える人材の育成と確保に取り組んでいきます。

七、地域総合整備資金貸付事業の実施

 旧シェラトンホテルは長期間閉鎖されていましたが、EM研究機構が同物件を取得し現在急ピッチで改築工事が行われており、今年の八月に「EMウェルネスセンター&ホテル」としてオープンすることになっております。

 今回のEM研究機構によるシェラトンホテル跡の活用は、地域における就業機会を創出し、村の活性化への大きな起爆剤になると見込まれることから、村では(財)地方総合整備財団のふるさと融資制度を活用した地域総合整備資金の貸し付け事業を実施します。

 また、EM研究機構と連携し、EM技術を活用した産業振興の推進を図る立場からEM担当を配置します。

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