ブックタイトル広報 北中城 5月号

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概要

広報 北中城 5月号

 現在では、清明節の近い週末に清明祭を行う家庭もあるそうです。荻道では清明に入った最初の日曜日に字清明祭を行い、多くの区民が参加しました。先祖を大切にする思いによって行事が継承されているようです。調査にご協力していただきました、荻道自治会および区民の皆様、ありがとうございました。 新年度がはじまり、文化振興係では、今後もムラの祭祀調査や戦前のムラの様子などに関する聞き取り調査を行う予定です。これからもご協力よろしくお願い致します。 清明祭とは、二十四節気の清明の節に行われる先祖供養の行事で、中国から伝わりました。各家庭では先祖の眠る墓へ、門中によっては先祖ゆかりの拝所や墓を訪れ、墓前に重箱料理や果物などを供えて、先祖を供養します。清明祭や旧盆など、先祖供養の行事に用意する伝統的な重箱料理をウサンミ(御三味)といい、中国の三牲(鶏・魚・豚)という供物に由来しています。行事には、豚肉・かまぼこ・豆腐など7品か9品を詰めた重箱と餅を詰めた重箱を対にして供えます。 現在、ウサンミとして市販のオードブルを供えることもあり、墓参りに来た人々はご馳走をウサンデー(お下がり)して、墓前でいただきながら、家族団らんを楽しんでいるようです。 村内の喜舎場・仲順・荻道では、区の行事として「字清明祭」が実施されています。今回は平成26年4月6日(旧暦3月7日)に行われた荻道の字清明祭の様子を紹介したいと思います。にじゅうしせっきさんせいついあざシーミー①荻道の字清明祭は、自治会長を中心として、区民の方々が参加します。ウサンミとして、豚三枚肉や昆布、豆腐などを詰めた重箱1段と餅1段の2 段を半組として供えます。まず、荻道の根所である屋号仲元の御神屋から拝みます。仲元は、ムラの発祥に関わる旧家とされています。ハンクンニードゥクルナカムトゥウカミヤー②次に、大城区に所在する大城御嶽を拝みます。御嶽とは、ムラの最も重要な聖地にあたります。古い時代、荻道と大城は大城村という一つのムラで、荻道は大城村から分離してできたムラだと言い伝えられています。その関わりから、荻道は字清明祭に大城御嶽を拝むと思われます。拝みを終えると、ウサンミをウサンデーし、参加者は公民館で楽しく語り合いながら、ご馳走をいただきます。ウタキムラの祭祀調査 -字清明祭-あざ  シーミー文化振興だより▲ ウサンミ▲ 仲元の御神屋▲ 大城御嶽▲ 公民館でウサンデーします問い合わせ:村教育委員会 生涯学習課 文化振興係 ? 935-37732016.4.25 ? 15 ?