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しっかり食べよう学校給食

先生写真
右から松崎さとみ先生(北小)、
仲里真紀子先生(北中)、榮 努先生(北小)

 近年、ファーストフードやコンビニエンスストアなどの普及により、手軽に食事ができるようになった一方、偏った食生活が問題視されています。そのような中で、学校給食は子ども達がバランスのとれた食事を摂るための大切な一食です。北中城小学校・島袋小学校・北中城中学校の給食は、すべて北中城村学校給食共同調理場で調理しています。6月27日に、北中城小学校の榮先生・松崎先生、北中城中学校の仲里先生が教員10年目の研修として給食の調理体験を行いました。3人の先生の体験を追いながら、給食ができるまでの一日を紹介します。

8:15 食材の納品
村内の農家が作った野菜を毎日使用して地産地消を推進。この日は野菜チップスに用いるかぼちゃを農家から仕入れました。



8:30 食材の検収   材料の品質をきびしくチェック。


8:40 ミーティング   それぞれの作業を確認。



------作業スタート!------

手洗い

手洗い
調理室に入った後も、作業が変わるごとにこまめに手を洗います。一日の調理時間中に洗う回数は約20回。衛生管理に細心の注意を払います。

平成8年に大阪府堺市でO157が発生して以来、衛生管理を徹底して行っています。



下ごしらえ

下ごしらえ(汚染区域)
野菜の皮をむいたり、洗ったりします。この日、使用した野菜は全部で約300kg!



調理 切る

調理(非汚染区域)
切る
食感を残すため、食材によってはスライサーにかけずに包丁で一つ一つ手切りにします。



調理 量る
量る
調味料の計量もきっちり行います。



調理 揚げる
揚げる
揚げ油が流れるオートフライヤーで、食材を投入する場所を変えて揚げる時間を調整。180℃の油を前に、立っているだけでも汗が吹き出てきます。



調理 撹拌
撹拌(かくはん)
大量のご飯を混ぜ合わせるのも重労働です



配缶

11:30 配缶
学年によって量を調整しながら給食を食缶に詰めます。




配缶 コンテナに並べて
コンテナに並べて…。





献立 配送

11:45 配送
作りたての給食を温かいうちに各学校へ。

いざ出発!



13:00 休憩



13:45 ミーティング   翌日の業務の打ち合わせ。

14:00 回収   各学校から食器や食缶を回収。



残菜処理

14:30〜 あとかたづけ
残菜処理
残菜は月3万円を払って養豚業者へ引き取ってもらっています。



整理整頓 食器・食缶の洗浄
食器・食缶の洗浄
洗浄後はクラスごとに元の場所へきっちり整理整頓。



コンテナ洗浄
コンテナも毎日洗浄します。




フロアの洗浄
フロアの清掃
一日の汚れを流し、水気をしっかり切って終了!



おつかれさまでした

職場体験を終えて

北中城小 松崎さとみ先生

 調理の際には、衛生管理のほか職員の方々自身の健康管理まで細かな意識を配って行われていることに驚きました。センターの皆さんのチームワークと愛情を注いで給食作りをしていることに感動しました。学んだことを食育の取組みに是非活かしていきたいと思います。


北中城中 仲里真紀子先生

 いつもおいしく給食をいただいていますが、今まで調理の裏方の話をすることはありませんでした。生徒のためにいろんな配慮をしてくれていることに「ありがとう」と思いました。食育を学校でしっかり伝えていきたいです。また、他の職業を知る良いきっかけになり、作業中みんながみんなを補う目配りがすごいなと思いました。とても勉強になりました。


北中城小 榮 務(さかえ つとむ)先生

 一食にかける皆さんの情熱を感じました。一日一日、体を使い、骨身を削ってやる仕事もあると気付きました。今日の経験を励みに、学校と調理場との気持ちをひとつにして頑張っていきたい。しっかり食育していきたいです。


調理師から一言

 職場体験をとおして、給食が出来上がるまでにたくさんの人の苦労があることに気付き、感謝の気持ちが抱けたと思います。北中城村では、作り手の顔が見える安全・安心な、子ども達に夢のもてる学校給食の提供をめざしています。農家のみなさんが真心を込めて作った野菜を用い、子ども達にいかにおいしく食べてもらえるかを栄養士・調理師が工夫をして、食卓へと登場します。食育がさけばれる今日、望ましい食習慣の形成、食べることの大切さ、自然の恵みへの感謝の気持ちなど、多くの経験を培ったことでしょう。この経験を学校へ持ち帰って、食育をとおして子ども達に「食は生きる源」という食の大切さを教育していただき、将来の北中城村を背負う子ども達が元気でたくましく育つことを祈念します。

北中城村学校給食共同調理場  調理師 楚南兼二

残量調査の結果から
 栄養とは、単独で働くものではなく、お互いの栄養素が相互に作用し合って体の中で働くものです。そのためにも、「好き、きらい」をしないでいろいろな食品をバランスよく食べることが大切です。
 最近は和食より洋食を好む子どもが増え、特に豆料理・野菜料理・魚料理の残量が目立ちます。これらの食品にはビタミン・ミネラル・食物繊維等が多く含まれ、体の調子を整える大切な働きをします。学校給食では、野菜嫌いの子どもでもお菓子感覚で食べられるように野菜チップスにするなどの工夫をしています。家庭でも食生活を見直し、和食を中心とした食事を取り入れることを勧めます。
 また、食べ物を大切にする心を育てるためにも、食の指導が必要ではないかと思います。



栄養士 新垣ムツ子

北中城村学校給食共同調理場 TEL935-3545
栄養士 新垣ムツ子

 難関を突破して、北中城村学校給食共同調理場に赴任しました。(なんと、3度目の勤務です。)食は体をつくり、人をつくると言われています。北中城村の子ども達が生涯にわたって健康でいられるための手助けができればと思います。安全・安心をモットーに職員一同給食作りに頑張っていきたいと思います。


給食費について
 村の平成17年度の給食費の未納率が7.7%(約600万円)と県平均の4%を上回りました。給食費はすべて食材費として使われます。給食費の未納があると、食材の仕入れに支障をきたし、給食の質の低下につながります。
 村では、保護者の皆さんへ学校給食への関心・理解を深めていただくよう給食の試食会を開いたり、給食費の収め忘れにならないよう口座振替を勧めたり、未納者へ督促状の発送・電話での督促などを行い給食費の徴収に努めています。
【給食費】
小学校 月3,900円(1食あたり220円)
中学校 月4,500円(1食あたり250円)


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