戦後の村の復興・発展に大きく貢献された元北中城村長の仲村榮春さん(大城)の顕彰碑が大城公民館前広場に建立され、その除幕式と祝賀会が12月17日(榮春さんの命日)に大城公民館で行われました。冷たい北風が吹く中、多くの関係者や知人が集まり榮春さんの功績を顕彰し記念碑の建立を祝いました。
式では、顕彰碑建立期成会会長の宮城盛孝さんが「私たち北中城村民は、仲村氏を村の誇りとして、その志の万分の一でも引き継いで行きたいと存じます」とあいさつ。祝賀会では、元村職員の伊佐眞治さんや大城区民でもある川上辰雄教育長が榮春さんにまつわる思い出話を紹介しました。
人情深く、村民からブルトーザー村長、ミンタリー村長と親しまれた榮春さん。昭和33年の村長就任から昭和43年に琉球政府総務局長就任で辞職するまでの10年間で農道の舗装、サトウキビの奨励とトロッコ・ケーブルカーの導入による労働力軽減、また、米軍から消防車や大型ブルドーザーを譲り受け建設業者に賃貸し、村財政へ活用するなど、数々の功績を残されました。現在運営されている村育英会の発足も榮春さんの尽力によるものです。著書として「大城の今昔」や短歌・漢詩詩集「塵籠」も残されています。