トップページ > e-Tax導入、仲村榮春顕彰碑建立

 北中城村は、沖縄本島の村として初めて国税申告・納税システム(e-Tax)を利用した電子納税証明書の受入れをしました。12月15日、沖縄国税事務所の井上和則次長から新垣邦男村長へe-Taxシステムのソフトが交付されました。
 e-Taxは利用者が税務署まで足を運ぶことなく、インターネットを利用して自宅や職場から国税の申告や納税などさまざまな手続きが行えます。また、e-Taxを利用した電子納税証明書は手数料が格安なうえに、3か月以内であれば何度でもコピーが可能なことから、提出先が複数に渡る場合は手数料が抑えられます。
 村では、村発注に係る公共工事の入札等でe-Taxを利用した電子納税証明書の受入れに向けて取り組むとともに、今後、管内の特別会計のe-Tax利用に向けても取り組みを進めていきます。
e-Taxについて詳しくはホームページをご覧ください。
http://www.e-tax.nta.go.jp

井上和則次長からe-Taxシステムのソフトを受け取る新垣邦男村長(左)

 戦後の村の復興・発展に大きく貢献された元北中城村長の仲村榮春さん(大城)の顕彰碑が大城公民館前広場に建立され、その除幕式と祝賀会が12月17日(榮春さんの命日)に大城公民館で行われました。冷たい北風が吹く中、多くの関係者や知人が集まり榮春さんの功績を顕彰し記念碑の建立を祝いました。
 式では、顕彰碑建立期成会会長の宮城盛孝さんが「私たち北中城村民は、仲村氏を村の誇りとして、その志の万分の一でも引き継いで行きたいと存じます」とあいさつ。祝賀会では、元村職員の伊佐眞治さんや大城区民でもある川上辰雄教育長が榮春さんにまつわる思い出話を紹介しました。
 人情深く、村民からブルトーザー村長、ミンタリー村長と親しまれた榮春さん。昭和33年の村長就任から昭和43年に琉球政府総務局長就任で辞職するまでの10年間で農道の舗装、サトウキビの奨励とトロッコ・ケーブルカーの導入による労働力軽減、また、米軍から消防車や大型ブルドーザーを譲り受け建設業者に賃貸し、村財政へ活用するなど、数々の功績を残されました。現在運営されている村育英会の発足も榮春さんの尽力によるものです。著書として「大城の今昔」や短歌・漢詩詩集「塵籠」も残されています。

除幕を行った宮城盛孝会長、新垣邦男村長、仲村寿哲さん
(榮春さんの子)、小藪裕延大城自治会長(右から)

顕彰碑に刻まれた榮春さんの略歴

明治42(1909)年8月11日 中城村大城に生れる
昭和 3年 沖縄県立第2中学校卒業
昭和13年 中城村役場書記
昭和28年 沖縄市町村会事務局長
昭和30年 沖縄市町村議会議長会事務局長兼任
昭和33年 北中城村長に当選以来3期就任
昭和37年 沖縄市町村長会会長
昭和43年から47年まで琉球政府総務局長と建設局長
昭和47年から54年まで沖縄県住宅供給公社理事長を歴任
自治大臣地方自治功労表彰 
沖縄県地方自治功労者表彰など表彰多数
平成2(1990)年12月17日 82歳で没する


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