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行政改革推進委員会長に対して周囲から何らかの反響はありますか?

 行政改革推進委員会は現在、北中城村行政改革大綱及び実施計画の諮問を受け、精力的に審議を行っています。新年度を目前に控えた三月七日、委員会の審議状況などについて名幸宏明会長に伺いました。


名幸宏明会長


Q① 行政改革推進委員になったきっかけは
A①

・村の財政が厳しいということは、お聞きしていましたが、私にさせてくださいと出来るものでもないし、たまたま村長からの声かけがあって、村財政の窮状、逼迫状況を聞いて、少しでも役に立てればと思って、それでは引き受けましょうということにしました。

Q② すでに農業委員と議会議員の定数削減を答申してこられましたが、会長に対して周囲から何らかの反響はありますか(当事者からでも)
A②
・昨年二回にわたって、農業委員の定数と報酬の削減、議会議員の定数削減について答申してきたわけですが、いずれもありがたいことに、タイムス、新報の地方版にそれぞれ扱ってもらって、その日のうちに村民のみなさんからたくさん電話が寄せられたんです。会合等で直接お会いしたときにも大方の方が、「よくやった」むしろ「遅すぎたぐらいじゃないか」と。私も反響の大きさに驚くと同時に喜んでいたわけなんですが、唯一の否定的反応、ある議員さんから、特に議員の定数については、村長の諮問が十四名。当委員会の答申が十二名。これに対して、村長の十四名については、覚悟をしていたけど、まさか、あと二人減らされるとは思わなかった。やりすぎじゃないか。厳しい苦情をいただきました。

Q③ 委員会の進行はスムーズですか(委員は意見をよく出しますか)
A③
・これまで、いくつか委員会を経験してきたし、前の職場でも委員会事務局もやってきましたけど、これほど活発な意見を出される委員会は初めての経験ですね。九名の委員は、誰ひとりということもなく、全員が同じ程度、同量、バランスよく発言してもらっています。村長の人選がよかったんでしょう。各界、各分野の方々が、それぞれの経験・知識をどしどし出していただいてありがたいと思っています。
 インターネットから全国の町村情報を取ってくる人、民間企業の経営経験を踏まえて発言する人、村の財政状況を細かく分析してくれる人、地域活動の経験に基づく意見を述べる人、国や村の公務経験の人、役場職員の苦労を述べる人、地方自治や地方財政について専門家の立場から助言してくれる人等々、委員の皆さんも多士済々で、とにかく真剣かつ活発に、そして全員参加・全員発言で議論してもらっています。

Q④ すでに三月、大詰めだと思いますが、審議はどのくらいまで進んでいますか
A④
・現在審議している行革大綱及び実施計画の諮問を受けたのは、一月三十一日ですよね。それから三月までに仕事をしろといわれても土台無理な話なんですが、それでも忙しい委員の皆さんに無理をお願いして一月から毎週一回のペースで委員会を開いています。それでほぼ八〇%から九〇%審議は進んでいます。約一ケ月半という時間的制約があるので、今週から二回開催してなんとか答申に漕ぎつけたいと思っています。三月議会定例会の会期内には間に合わせて答申したいなと思っています。委員のみなさんの理解も得てなんとか可能だと思っています。
 先ほど時間的なことを言いましたけど、策定の手法として、村の事務局のみなさん優秀な方々が一生懸命作ってくれたんで、大きな問題はないと思いますが、ただ、良い計画を作ればいいということではなくして本来、村挙げての最重要課題である「行財政改革」の計画作成はその都度、情報を公開し、村民の声を聞きながら行われるべきであるので、半年ぐらいの時間的余裕がほしかったですね。
 職員はもちろん、村三役、議会、それから一番大事なのは村民の理解が大切なんですね。
 われわれの審議の過程をその都度村民のみんさんに知らしめて、当然、反応がありますからフィードバックしながら作れたらよかったなと思っています。
 そうすれば、村民も策定に参加・参画したという意識がわいてきますし、その計画の実行性というのが大いに高まると思うんです。これこそが、村民との「協働」ではないかと思います。

Q⑤ 四月以降の委員会はどうなりますか
A⑤
・答申後は、それで終わりではなく行革大綱や実施計画の策定にあわせて、村がどう実践してくれるかを注意深く見守り、適宜必要に応じて提言をしていきたいなと思っています。
 任期が確か、来年十九年五月三十日までです。実施段階でもそれこそ広報で、実施情報を公開してもらって、できるだけ村民の意見や反応をみながら見直しをしていくと、その過程で、私どもの委員会も役に立てればいいな思っています。

Q⑥ 会長を引き受けていかがですか。(大変ですか?)
A⑥
・確かに大変です。先ほど農業委員、議会議員の定数削減等でありがたいことに、お褒めの言葉もたくさんいただきました。その責任の重さに四苦八苦しています。中には、ある議員のように苦情を受けたり、確かに精神的には面白くない面もありますが、作業の過程を通じてお褒めの言葉だけじゃなく、苦情も含めていろいろな人の貴重な意見を聞き、たくさんの情報に接することができるとともに、委員の皆さんに積極的に協力して頂いているので、感謝しています。また、今回の計画策定という仕事の中で村の財政を含め、村の行政がどうなっているかなど情報も開示をしてもらったんで引き受けてよかったと思っています。九人の委員のみなさんはとてもすばらしい方々で、一生付き合っていきたいと思っています。 その意味では、大変ではありましたが逆に、やって(会長を引き受けて)よかったのかなと感謝の気持ちでいっぱいです。

Q⑦ それでは最後に、何かご意見はありますか。(役場全般や広報について)
A⑦
・まず、行財政改革は、村民の理解と村長や議会のリーダーシップ、そして役場職員の積極的な行動がないと成功しないので、各自がそれぞれの立場で、不退転の決意をもって積極果敢に取り組んでほしいと思っています。「行革とは、既成の公務員文化の破壊である」と思っています。
 広報誌は読みやすくて村民にも親しまれていますが、結果報告の記事だけでなく、行事のお知らせ等を予告する記事も増やしてほしいですね。
 また、できるだけ村が今やっていること、村長が大事にして推進している村政の重要事項について特集記事で毎号一〜二ページ割いて、詳細に伝える。担当者の見た目でいいですから、例えば、これはこうなっています、とかこれはこうですけど、問題があるんですよ。あるいは、うまくいっていますよとか。村民に事実を伝え、理解してもらうというような評価・解説を加えた記事もほしいなと思いました。ということで、大変だと思いますが、勝手なお願いです。よろしくお願いします。
以上

ありがとうございました。
北中城村行政改革推進委員会
会   長 名 幸 宏 明 字熱田
職務代理者 照 屋 寛 之 沖国大教授
委   員 花 崎 為 継 字仲順
      比 嘉 善 弘 字島袋
      古 堅 トシ子 字喜舎場
      玉 城 眞由美 字島袋
      伊 佐 常 助 字屋宜原
      新 垣 秀 昭 字大城
      安 里 長 信 村職労



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