トップページ > 広報 北中城457号  年頭のあいさつ(村長、議長)

厳しい時代を皆の知恵と工夫で個性ある地域の発展を目指す

 村民の皆様、謹んで新年のお慶びを申し上げます。
 皆様におかれましては、初春を夢と希望、さらには、ご家族の幸せを願ってお迎えのことと存じます。
 私は、二〇〇四年十二月二十二日に村長に就任して以来、「愛される村づくり」を基本に、公正公平で民主的な村づくり、村民一人ひとりが大切にされる村づくりを目指して村政運営に取り組んでまいりました。
 今年は、就任二年目の年を迎え、新たな気持ちを持って村政の運営に当たる決意であります。
 さて、国の「三位一体の改革」等で、地方自治体の財政状況は年々厳しさを増しているのが現状であり、我が北中城村も例外ではありません。しかし、厳しければ厳しい時ほど、人と人との信頼関係を大事にし、事に当たらなければならないと考えております。また、この厳しい時代を皆の知恵や工夫により乗り切り、個性ある地域の発展を目指してまいりたいと思います。
 昨年は、行財政改革及び職員の意識改革の推進、産業創出、福祉行政・環境・文化行政の充実、人材育成と教育行政の推進等々、村議会とも協調しながら職員一丸となり全力で取り組んでまいりましたが、まだスタートの段階であり、具体的な成果を上げるには到っておりません。今後なお一層の努力を傾注してまいります。役場におきましても、これまでの行政サービスを維持するとともに、自立した村政を確立するため、自主財源の確保と徹底した歳出削減を行い、村民の理解と協力を得て行財政改革を更に進めて行く考えであります。
 現在、工事が進められている「あやかりの杜整備事業」は、村民待望の公共図書館をはじめ、生涯学習を支援する複合施設の整備が進められ、今後の本村の教育行政、生涯学習の発展に大きく寄与するものと確信しております。また、旧シェラトンホテル跡地に「EMウェルネスセンター&ホテルコスタビスタ沖縄」がオープンし、雇用の創出と村の活性化へ繋がるものと期待しております。
 また、教育や環境、福祉、文化などの分野におきましても、村民の皆様のご協力が必要不可欠であります。これまで同様、村民と行政とが互いに知恵を出し合い力を合わせて取り組んで行きたいと思います。
 結びに、村政に対する村民皆様の尚一層のご理解とご協力をお願いすると共に、皆様のご健康とご多幸を心からお祈りいたしまして年頭のごあいさつと致します。

 二〇〇六年 元日
北中城村長 新垣邦男

住民の信頼と付託に応えられる議会の改革を推進

 村民の皆様、新年あけましておめでとうございます
 輝かしい新春を迎えるにあたり、村議会を代表して謹んで新春のごあいさつを申し上げます。
 振り返ってみますと、昨年は戦後六十年という歴史の大きな節目にあたり全国各地で平和に関する集会が開催され、イラクへの自衛隊派遣や憲法改正について、是か非か活発な議論が行われ、改めて平和の尊さを再認識する年になりました。
 本村においては、早急な合併よりも自立の道を選択し新たな体制で村づくりがスタートしました。
 また、長い年月閉鎖されていた喜舎場山頂のホテルがオープンし、平成二十年三月完成予定の生涯学習施設「あやかりの杜」も着工され、活気づいていますことは喜ばしいかぎりであります。
 一方、政府の三位一体の改革も今年で最終年度を迎える訳でありますが、地方への税源移譲に係る国庫補助負担金をはじめ、義務教育費の国庫負担金制度等多くの課題が先送りされ真の地方分権改革とはなっていないため、国から地方へ財政負担を強いる結果となっています。この様な地方財政の厳しい状況の中で抜本的な行政改革は避けて通れないと認識しておりまして、村議会におきましても村の財政負担を軽減すべく、議員定数の見直しに関する調査特別委員会を立ち上げ(平成十七年三月定例会)分権時代にふさわしい議員定数は何人が望ましいか取り組んできましたが、昨年の十二月定例会で「北中城村議会の議員の定数を定める条例の一部を改正する条例」が可決され、今年九月に予定されている選挙からは、現在の二十名の定数が十四名となります。
 議会は、行政のチェック機能や審議能力だけでなく地域の特性を生かした街づくりに議員自ら政策提言能力の向上を図ることが求められています。
 新しい年を迎え、改めて地方自治の本旨に従い、議会自ら住民の信頼と付託に応えられるよう議会の改革を推進する所存であります。本年もまた村民の皆様の議会に対する深いご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げまして新年のごあいさつといたします。

 二〇〇六年 元旦
北中城村議会
議 長 城間 徳盛

 

今年は戌年

 犬といえば、「知恵」「勇気」「誠実」の代名詞のような動物。昔話の『桃太郎』や『花咲爺』に登場するのも、そういう犬たちです。主人が亡くなった後も毎日駅前で待ち続けた「忠犬ハチ公」のお話は有名です。

 このように犬は昔から人間の大切なパートナーであったわけですが、今でも、狩猟犬や牧羊犬、盲導犬や警察犬、そして、災害が多い近年では、災害救助犬として、被災地などで活躍する場面を目にすることが多くなりました。
 ところで、妊婦の帯祝いに「戌の日」が選ばれるように、犬は安産、多産の象徴とされています。では、戌年に生まれた人はどのくらいかというと、平成十七年一月一日現在の総務省による推計人口では、戌年生まれは九百八十三万人で、総人口の七・七%を占めています。これは、十二支のなかで十一番目、酉年(九百四十三万人)に次ぐ少なさです。ちなみにいちばん多いのは、丑年の千百十七万人です。
 「犬に論語」(どんな道理を説いて聞かせても効果がなく、むだである。の意)、「犬の遠吠え」(臆病者が陰で虚勢をはり、人の悪口を言うことのたとえ)、など、「犬」が登場することわざはたくさんありますが、犬の「勇気」や「誠実」さを表すようなことわざは、なかなか見あたりません。
 いろはガルタの一枚目は、ご存じ、「犬も歩けば棒に当たる」。辞書によると、「何か物事をしようとする者は、それだけに何かと災難に遭うことも多い」、あるいは、「たとえ才能や運がなくても、何かやっているうちには、思いもよらぬ幸運に会うこともある」という意味とも書かれています。

どちらの解釈をとるにしても、今年も慎重な心配りのもとに、積極的な努力を惜しまず、開運間違いなし…といきたいものです。


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