村史で見るあの日の八月 ー新聞資料編より
優良町村事務視察員の出発
〔沖毎 明44・8・27・日〕
島尻郡真壁村長新垣守善、同郡渡嘉敷村長仲村渠光徳、中頭郡中城村長大田爲淳、同郡勝連村長徳原松、国頭郡金武村長與那嶺三郎、宮古郡伊良部村長國仲寛徒の六氏は本日午後四時出港の馬山丸便より他府県の優良町村事務視察を命じられ出張する由にて、右六氏に他府県優良町村事務視察費として金百円給与せられ五味事務官補同伴すべしとの事なり。
中頭郡の紀念事業
〔琉新 大4・8・12・木〕
中頭郡各村にては今回左記の如く御大典紀念の事業を為すべしと。
納税組合 各村設置す。
紀念林及び植樹 各村同じく造林及び植樹を為す。
道路開通 中城にては役場より字大城に至る道路延長七十間幅一間半に開通す。工事費百九十九円にて本月起工〜十月竣工の予定。
尚ほ郡組合にては堆積肥料舎築造に補助を為すべく一ヶ村二ヶ所宛に築造せしむる計画にて補助は一ヶ所十円宛にて総計二百二十円なりと。
郵便取扱所新設
〔大毎 昭9・8・15・水〕
沖縄県中頭郡中城村喜舎場に今回郵便取扱所が新設されることになり、九月六日から開所する。
(熊本発)
天晴れ勇士の妻
妊娠八ヶ月の身重で立働き
青年団の好意も謝絶
〔大朝 昭12・8・17・火〕
沖縄県中頭郡中城村字渡口、宮城ふささん(二十六年)は軍務公用者の妻で妊娠八月の身重に拘らず八十一歳の祖母、病床にある五十歳の実母及び四歳の愛児を抱へ健気にも農作から家事一切の働きをなし部落青年団では支援を申出たが、ふささんはその好意を謝して固く辞し天晴れ勇士の妻として専らの評判になってゐるが、一方青年団ではあくまで援助すると奔走してゐる
ハワイからの記念金盃
中城村の金買上
〔琉新 昭14・8・28・月〕
昨日中城村の金買上に出張した勧銀角田主事は左の如く語る。
同村民は非常に熱意をもって協力してくれました。受付二十七件だが其他にも金側時計等が沢山あったが、側がとれず那覇で引受けることにした。
流石は移民村だけに指輪も多く、又ハワイからの記念金盃もあった。 |