トップページ慰霊の日 平和学習等


対馬丸記念館で展示された資料に見入る中学生

 平和を守る北中城村民の会(新垣邦男会長)が六月二十三日「慰霊の日平和学習」を実施しました。
 北中城中学校三年生・四十八人が参加し、沖縄平和ネットワークセンターの知花恵乃功さんのガイドで、対馬丸記念館や糸数壕(アブチラガマ)、平和祈念資料館などを巡りました。
 中学生の平和学習の様子や感想文、学校の取り組みなどを紹介します。
 慰霊の日にむけた取り組みは、学校や地域でも行われました。
 私たちは実際にあの悲惨な沖縄戦を体験することはできないけど、今日の平和学習でいろんなところに行って六十年前におこった沖縄戦について学習して、前よりもさらに沖縄戦がどんなに悲惨で残酷でたくさんの人を犠牲にし、人々を悲しませたかを知る事ができました。
 沖縄戦で犠牲になった人々のためにもこれからは、命の尊さを一人一人が考え、戦争の恐ろしさをいつまでも語りついで、どんな事があっても戦争を二度とおこしてはいけないと強く感じました。

糸数壕の前で知花恵乃功さんの説明を受ける

平和の礎の前で、「こんなにも多くの犠牲者が」
 最初は、ただ先生の評価を上げようと思って参加をしていたけど、いろいろな所を回りながら、知花さんの話を聞いているうちにだんだんその気持ちが「もっと平和について学びたい」に変わりました。
 このような平和学習がまたあれば参加したいです。
 戦争の恐ろしさをちゃんと考えられるよい機会になりました。対馬丸の記念館では初めて知ったことばかりでした。私たちより年下の子どもたちがあんなにたくさん犠牲になっていてとてもびっくりしました。
 いろいろな戦争の写真を見て戦争の激しさを知りました。前までは、慰霊の日に遊んでいたけど平和学習に参加して「戦争は絶対ダメだ」と思いました。
 次またある時は、また参加したいです。
戦争で多くの人が亡くなったのは知ってたけど、あらためて平和の礎を見て「あんなにたくさんの人がなくなったんだなぁー」と思った。
戦争でたくさんの人が死んだのがあらためて実感できた。もう二度と戦争をおこさないようにしたい。

二度と戦争をおこさない

児童を前に熱心に話す喜納スミ子さん
平和への願いを込めて 沖縄戦と私
 6月17日、北中城小学校と平和を守る北中城村民の会の共催で平和学習会が行われ、喜納スミ子さん(島袋)が5,6年生を対象に「沖縄戦と私」と題し講話をしました。
 講話を聞いた6年4組の徳山優さんは、「スミ子さんは、戦争はゲームではない。とても恐ろしい事。戦争は、人と人との争いだから、(私たちにも)止められるかもしれない」ということを教えてくれました。6月23日の慰霊の日は、一生懸命戦争はおこりませんようにとお願いしたいと思います。」と感想をまとめました。
「つるちゃん」読み聞かせ会
 慰霊の日にちなんだ「つるちゃん」読み聞かせ会(主催・つるちゃんを読み聞かせする会)が6月18日、大城公民館で開催され、多くの親子連れが訪れました。戦争体験をつづった絵本「つるちゃん」や「ケーイ」などを読み聞かせました。プログラム末尾の質問タイムでは、「つるちゃんの目はどうして一つですか?」に対し、主人公・金城ツル子さんは「怖いことがいっぱいありすぎて両目をあけて見ることができなかったのよ」と丁寧に答えていました。

朗読に集中する参加者

年表使って説明する石橋芳子さん
島袋小で平和学習
 6月20日、島袋小学校の5,6年生が平和学習で石橋芳子さん(島袋)の戦争体験談を聞きました。石橋さんは、自作の年表で、時系列に話を進めました。体験談の後、児童を代表してあいさつした上江洲安利さんは、「今日は、戦争を知らない私たちのために体験談を話してくださってありがとうございました。私たちもこれから戦争について考えようと思いました。」とお礼を述べました。
 低学年は、「おこりじぞう」と「ちむどんどん」の語りを聞きました。
 慰霊の日、島袋自治会慰霊塔前で午後6時から慰霊祭を行いました。時折り降る小雨の中で、今年も島袋小学校の6年生たちが折鶴を供され、戦没者の遺族や区民ら約100人が参列し恒久平和を願い、戦没者の冥福を祈りました。
茶の間通信員 山内則子
 終戦60年の節目にあたり各地で慰霊の行事が行われる中、渡口でも平和への祈りを込め、慰霊祭が行われました。遺族や子ども会を含め、多くの区民が参列。戦争体験者らは、「恐ろしい戦争は二度とおこしてはいけない」と沖縄戦当時の様子を語りあいました。
茶の間通信員 生田幸子

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