トップページ慰霊の日(平和学習・慰霊祭)
 
慰霊の日 多くの尊い命や財産、文化遺産を奪った沖縄戦から59年村内の小・中学校や地域で平和学習や慰霊祭を開催
 
慰霊の日と私 喜納スミ子さん
 
▲悲惨な戦争体験を語る喜納スミ子さん
 
六月十四日、村立島袋小学校(伊佐民子校長)で、喜納 スミ子さん(島袋在住)が五・六年生を対象に「慰霊の日と私」と題して、戦争体験を語りました。喜納さんは、先の大戦で姉妹とおばさんを亡くしたことや戦渦の中を逃げまどった様子などを語り二度と戦争に子どもたちが巻き込まれないよう平和運動を続けていきたいと結びました。
同小では、ひきつづき、「沖縄可否の会」の中村初子さんによる朗読「お母さんの木」を一年生から四年生が鑑賞しました。
 
 
「お母さんの木」大川悦生・作
 
▲朗読(お母さんの木)を熱心に聞く児童(島袋小学校)
 
あらすじ
「卑怯なまねはせんと、お国のために手がらを立てておくれや」と送り出した息子達が次々に戦死。その後は、「手がらはたてんでもええから生きて帰ってきておくれ」と願い続ける母親の話です。
「お母さんの木」朗読会は、六月二十二日に北中城中学校でも行われました。
 
 
 
対馬丸におこったこと 上原清さん
 
▲話に聞き入る北中城小学校の児童
 
六月二十二日、北中城小学校(石川勝美校長)では「平和を守る北中城村民の会」と共催で平和学習会を開催しました。
学童疎開船対馬丸の生存者・上原清さんが「対馬丸におこったこと」と題し、疎開船対馬丸が悲劇に遭うまでの様子を、船の模型や救命具、擬音を使い、劇仕立てで説明。臨場感迫る話で八〇〇名余の児童を集中させました。「平和はひとりひとりの心にあります。みなさんが思いやりの心を持って助けあう、そういう人になって下さい。」と結びました。
 
 
 
「慰霊の日」平和学習
 
▲鈴木さんの説明を受ける中学生(轟きの壕)
 
六月二十三日・「慰霊の日」、北中城中学校三年生四十人が平和を守る北中城村民の会主催の「慰霊の日・平和学習」に参加しました。今回は、沖縄平和ネットワークの鈴木龍治さんの案内と説明で、南部最大の避難壕「轟きの壕」を中心に学習を深めました。学習会終了時には、三年生の名嘉夏織さんが「壕の中は暗くて怖く、戦争は嫌だとあらためて感じました。今日学習したことをこれからいかしていきます。今日はありがとうございました。」とお礼を述べました。
 

参加者の感想を一部紹介します。

◎あらためて戦争は二度とおこしてはならぬとおもいました。
◎戦争は反対です。ずっと平和な国であってほしい。もちろん世界中の国が。
◎写真を見て私とあまり年が変わらないのにと泣きそうになりました。
◎バスの中での話はこれからの時代、とても大切だと思いました。
◎友達に誘われて参加したけど、平和学習でいろいろ学べてよかった。
◎想像以上の人々がくだらない戦争でなくなっているのが悲しくなった。喜屋武馨村長が言ってたように一人一人が平和を意識していきたいと思った。今日はとっても勉強になった。

 
 
「つるちゃん」読み聞かせ会
 
 
「つるちゃん」を読み聞かせする会(金城明美代表)が、第十回読み聞かせ会を六月二十三日、中村家住宅の中庭で行われました。村内外から二〇〇名余の親子連れが詰めかけ、合唱グループや、北中城小、琉大付属小、泡瀬小などの読み聞かせサークルのお母さんたちが大型スクリーン等を使い工夫した読み聞かせを行いました。悲惨な戦争体験を綴った「つるちゃん」の読み聞かせ会。命の尊さ、平和の大切さを実感しました。
 
 
〜島袋自治会 慰霊祭〜〜渡口自治会 慰霊祭〜
 
 
茶の間通信員 比嘉奈々子   茶の間通信員 生田幸子
 
島袋自治会では、六月二十三日の「慰霊の日」に慰霊祭を開催しています。その日は、沖縄県主催の全戦没者追悼式もあり、自治会からの参加者も多いことから午後六時三十分の開会。 遺族や関係者ほか区民
一〇〇数名が参列しました。また、島袋小学校六年生が折った折り鶴を児童数人が慰霊塔に奉納し、戦没者を追悼、恒久平和を祈りました。
  渡口自治会では、今年も「慰霊の日」の午後四時から区民五〇人余が参列して慰霊祭を開催。悲惨な体験を次世代に語り継ぎ恒久平和を祈念しました。
 渡口区が一望できるみどり公園隣にある慰霊塔は、建立から四十四年余(一九九二年八月改修)戦後間もない時に戦没者を悼み冥福を祈るために区民の寄附により建立(建築費・当時二千ドル余)されました。犠牲者一〇七柱が祀られています。
 
 
平和・図が作文優秀賞を表彰
 
▲北中城中学校で表彰式
 
平和を守る村民の会(喜屋武馨会長)では、毎年中学生を対象に、平和に関する図画・作文募集をしています。今年は、図画に四人、作文に九人の応募があり、七月七日の守る会事務局会議において次の四人が優秀賞に選ばれました。四人は、八月の「長崎平和学習の旅」へ派遣されます。

優秀賞
絵画-山川みなみ(二年五組) 作文-安里高祐(二年一組)  作文-棚原温巳(二年一組) 作文-中里華鎌(二年五組)
 
 
▲沖縄県平和祈念資料館展示むすびのことば
 
沖縄戦の実相にふれるたびに戦争というものは
これほど残忍で これほど汚辱にまみれたものはないと思うのです

この なまなましい体験の
前では いかなる人でも
戦争を肯定し美化することはできないはずです

戦争をおこすのは たしかに
人間です しかし それ以上に
戦争を許さない
努力のできるのも
私たち人間ではないでしょうか

戦後このかた 私たちは
あらゆる戦争を憎み
平和な島を建設せねば 
と思いつづけてきました

これが 
あまりにも大きすぎた代償を払って得た
ゆずることのできない
私たちの信条なのです

 

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