ブックタイトル広報北中城1月号

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概要

広報北中城1月号

長崎平和学習の旅8月7日から10日までの4日間、北中城中学校の2年生4人が、長崎平和学習の旅へ参加しました。原子爆弾の被爆地でその痕跡を見聞きし、また平和祈念式典や青少年ピースフォーラムへ参加することにより、多くの事を学んだ参加者の感想文を紹介します。(一部抜粋)核兵器のおそろしさ松本夏実戦争を許さない宜保心好私は、長崎平和学習に行って衝撃をうけたことがあります。それは、2日目にフィールドワークで行った、一の鳥居と二の鳥居です。この2つの鳥居には、秘密が隠されていました。この2つの鳥居のうち、二の鳥居だけが爆風で半分がとばされました。この2つの鳥居を、もう一方の柱があったところから見てみると、一番上の石が少し横にずれているのが分かりました。これを見たとき、爆風で半分も鳥居が壊れたり、石がずれたりして、原爆の威力はなんて強いんだろうと思いました。また、原爆の熱線で、鳥居にかかれていた文字が、石がとけて消えていたり、階段が熱線で赤くなっているのをみて、こんなものが人の皮膚にあたったと思うと、とても恐ろしいと思いました。この平和学習を通して、私ができることはいろいろな所で自分の考えを発表して、今の世代の皆に、核兵器の恐ろしさを知ってもらい、核兵器をなくすという方法です。このようなことを、世界中の人がやれば心の温かさがうまれて、核兵器をつくり人を傷つけるようなこともしなくなると思います。世界中から核兵器がなくなれば、多くの人が笑える世界になると思います。戦争、それは人間が人間ではなくなってしまう、残酷で悲惨なものです。ただ、大切な人を失い、人の心を傷つけ、大切なことを見失ってしまう、二度と起こってはならないものだと、私は思います。では、そんな戦争を二度と起こさないためには、一体どうすればいいのでしょうか。私達は8月7日から3泊4日にわたり、長崎平和学習の旅に出ました。この平和学習を通して学んだことは、“戦争は一切関係のない人でさえ、命だけではなく、幸せも奪ってしまう”ということです。なぜ、何もしていない人まで巻き込んで戦争は起こってしまうのでしょうか。そう私はこの平和学習を境に、考えるようになりました。沖縄戦の被害と長崎の被爆による被害は違いますが、どちらもたくさんの人が深い悲しみに苦しみ、強い絶望感に襲われた出来事だったと思います。そんな辛く苦しい出来事は、決して二度と起こってはなりません。また、忘れてはいけません。そして、何より私はどんなに戦争に協力してほしいと言われても、戦争を許さないことをここに誓います。“戦争を許してはいけない”平和学習を通して学んだこと宮城愛花長崎平和学習で学んだこと與那原開私は、8月7日から長崎に平和学習に行きました。私は、長崎に行く前は、原爆がどのような影響を与えるものなのかよく分かりませんでしたが、この平和学習を通して、沖縄の地上戦との違いや、核のおそろしさを知る事が出来ました。また、平和祈念式典では長崎市長による平和宣言の「自分のまちの戦争体験を聴くことは大切な事で、体験を共有できなくても、平和への思いは共有できます。」という言葉に、強く共感しました。私達は、実際には被爆や戦争の経験はありません。でも、平和がずっと続いてほしいという願いは同じだと思ったからです。私は、この平和学習を通して、沖縄戦と原爆の違いを知りました。前者が住民を巻き込んだ地上戦なのに対して、後者は一瞬にして無差別に人が殺されるものでした。また、被爆者の方の話を聞いて原爆の恐ろしさと共に、被爆者には戦後の生活でも苦労があることを聞きました。その苦労に関しては、沖縄とも共通すると思います。なので、戦争は二度と起きても起こしてもならないものだと感じました。これから、私はこの平和学習で学んだことを身近な人から話し、この思いを共有していきたいと思います。私は、北中城村の代表として長崎に3泊4日の平和学習に行きました。平和学習では、原爆資料館を見学したり、原爆のことについてたくさん学びました。さらに、青少年ピースフォーラムでは、被爆者である小峰さんの話を聞きました。小峰さんは爆心地から0.5kmの距離で被爆し、体に火傷のあとが残ってしまい、そのせいで学校に行くといじめられ、つらい思いをしたそうです。3回も手術を行って火傷のあとは取り除くことができたそうですが、心の傷はなかなかいえることはなかったのではと感じました。そのことから私は、戦中だけでなく、戦後に生き残ったことについても大変な苦労があり、これらについても知る事が大事なのだと思いました。最後に研修を振り返ってみると、はじめは不安しかなく、同じ沖縄県から参加した参加者とあまり話せませんでしたが、研修が進んでいく中で他県の参加者も含めて親しくなれたので、自信がつきさらに信頼関係もできました。そのことから私は戦争はお互いの国が親しくして、信頼関係を結めば戦争など起こらないのではと思いました。2019. 1月号広報8