ブックタイトル広報北中城10月号

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概要

広報北中城10月号

なんといっても北中城村は「女性平均寿命日本一」を15年誇る素晴らしい地域です。その秘訣はアーユルヴェーダの観点からみると実は“食”にあります。アーユルヴェーダは和訳すると“長寿の知恵”の意味。アーユルヴェーダでは、家庭菜園など半径5キロ以内のものを摂取するとDNA的にも体調を改善すると言われています。沖縄はまさに、台所薬局!おばあが火傷や日焼けにアロエを剥いて塗ってくれたり、冷えや皮膚疾患にヨモギを貼ってくれたりしますよね。おばあの知恵と同じ考え方を持つアーユルヴェーダは、インドでは5000年前から伝統医学として、医師が健康長寿になるための医学や治療体系として病院にて行われています。沖縄とインドは気候が似ているために、取れる薬草や食材も似ていて、ウッチンや冬瓜、アロエ、ヒハツなどがインドでは処方として丸薬や塗り薬になっています。もし、しおさい市場で冬瓜を見つけたら、まずは両手を揃えて拝んでから手に取るくらい、貴重な健康食財です。間違えても重いからと言って足で転がさないでくださいね。冬瓜は通常スープや煮つけ、キッパンなどで活用されるケースが多いですが、アーユルヴェーダでは、冬瓜を煮詰めてジャムのようにして摂取したり、夏の暑い盛り、皮膚疾患が出やすくなったときにも、冬瓜を食べたら炎症が収まりやすくなることもあります。インドでは知性を上げるものとして、子供に朝1杯の冬瓜ジュースを飲ませたりします。1週間毎日試してみるだけで、子供も大人も頭がよくなったのを実感できるとも言われています。また、神経系を改善するものとしてもインドでは活用されており、冬瓜ジュースで神経や心の落ち着きを取り戻すといわれています。また、病中病後の消化力が低いときの滋養強壮剤や、断食中の食事として、また体の熱が高すぎるときの炎症系を鎮静するためにも活用します。冬瓜と相性のよいものは、生のはちみつやヒハツなどもよいですね!私が主宰するスクールの生徒さんに冬瓜について聞くと、「ごろごろと沢山ありすぎて、庭によく転がってるさぁ」と言われたりしますが、アーユルヴェーダ専門家の私にとっては貴重すぎる冬瓜であり、とても大事なアーユルヴェーダ健康食財です。「慶良間は見えてもまつげは見えない」という沖縄のことわざがあります。「他人の事は良く解るが、自分の事を知る事は難しい」という意味です。みなさん、北中城村は宝の山ですよ!宝の山の上に座っていては見えませんが、身近にありすぎると、当たり前すぎて特別に見えない物が実は宝物だったりします。改めて外から眺めると貴重であることが再確認できることもありますね。外国では、医師に処方されるほどの食財が眠っている沖縄・北中城村!村民の皆様が、日常的におばあの知恵を活用しながら、村の宝で地元食財から皆さんがもっともっと元気になってくださることが願いです。11 2018. 10月号広報