ブックタイトル広報 北中城 9月号

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概要

広報 北中城 9月号

2016--2017 複十字シール運動マナビィだより日 時:9月14日(水)午後2時~4時場 所:村立中央公民館ホール内 容:「難聴による生活への影響」講 師:(株)琉球補聴器受講料:無料高齢者学級(第3回)結核予防複十字シール募金にご協力ください運動期間:8月1日~12月31日 結核予防会では「結核・肺がん・COPD(慢性閉塞性肺疾患)などの呼吸器疾患のない世界をつくるため、複十字シール運動による募金活動を実施しています。 収益金は、結核予防の普及啓発活動、開発途上国への結核対策支援等に活用しております。【問合せ先】北中城村役場 健康保険課 健康対策係      ? 935-2233(内線268)【問合せ先】北中城村教育委員会 生涯学習課 ? 935-3773現在、文化振興係村史編纂事務局では平成23 年度に寄贈された『島袋のろ殿内資料』(68点)の調査を進めています。今回の文化振興だよりでは、『島袋のろ殿内資料』と聞き取り調査から得られた情報をもとに、戦前の島袋ノロ殿内の「家」について紹介したいと思います。『島袋のろ殿内資料』のなかには1918(大正7)年に記された「字島袋乃呂殿内家葺換へノ時割分帳」という文書があります(右写真参照)。この文書には島袋ノロ殿内の屋根の葺替え※1と神棚修繕に必要な材料や金額が記されています。具体的に、屋根の葺替えには「茅」「葺縄」「小縄」「竹」、神棚修繕には「七分板」「四分板」「一寸二分釘」「一寸釘」「七分釘」が必要であることや、修繕にかかった総額が「八円七拾六銭五厘」であったことが記されています。これらの材料や修繕費は、島袋と比嘉の人々が出し合うことになっていて、島袋が75%、比嘉が25%の割合で負担していました。この割合については、当時の人口比に基づいて設定されたものだと考えられます※2。実際、聞き取り調査のなかでも「島袋ノロ殿内の御神屋の葺替えをする際は、島袋と比嘉の人口比によって茅が集められたと聞いたことがある」との証言がありました。島袋ノロ殿内は、両字民の協力によって葺替えや修繕が行われ、祭祀・信仰の場として大切にされていたことがこの文書資料から読み取れます。ノロ殿内は、沖縄戦での焼失は免れましたが、戦後、米軍用地(アワセゴルフ場)として接収されたため、移動を余儀なくされ、現在に至っています。村史編纂嘱託員 城間義勝※1 戦前の家屋は、主にチガヤという植物が屋根に使用されていたため、定期的に葺き替える必要がありました。※2 1918(大正7)年の島袋・比嘉の人口は不明ですが、『島袋のろ殿内資料』「三年御廻御祭入費割附帳(大正五年)」に島袋の人口が1,118人、比嘉の人口が321人と記されています。人口比を計算すると、島袋が77.7%、比嘉が22.3%です。【問合せ先】村教育委員会 生涯学習課 文化振興係 ? 935-3773あざしまぶく ヌン ドゥンチいえふき か え の ときわりぶんちょうかやふきなわこ なわウ カミ ヤ文化振興 戦前の島袋ノロ殿内②だより2016.8.25 ? 7 ?