ブックタイトル広報 北中城 7月号

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概要

広報 北中城 7月号

 現在、文化振興係村史編纂事務局では平成23 年度に寄贈された『島袋のろ殿内資料』(68点)の調査を進めています。今回の文化振興だよりでは、聞き取り調査から得られた情報をもとに、戦前の島袋ノロ殿内の「家」または「屋敷」について紹介したいと思います。 ノロ殿内とは、琉球王国時代に各村落の祭りを司ったノロと呼ばれる女性神職の住居のことをいい、そこにはノロ火ヌ神が祀られていました。王国時代のノロは、ノロ火ヌ神を通して国王の長寿や繁栄・五穀豊饒などを祈っていたといいます。明治以降もノロによる祭祀は継続され、ノロ殿内は村落における祭祀・信仰の場として大切にされていました。 戦前の島袋ノロ殿内は、比嘉のトゥヌヤマの西側にあり、周囲には仲松小・与儀・東大屋・前仲松という家々がありました。当時のノロ殿内については、昭和7年生まれの女性が鮮明に記憶しており、それをもとに屋敷配置図を描いてもらいました(図参照)。 島袋ノロ殿内には門が2 ヶ所あり、左側は日常生活のときに使用する門で、右側は御神屋を拝むときに出入りする門でした。屋敷内にはバンシルー、オートー、クガニー、シークヮーサー、ヤマモモ、キームムなどの果樹、フクギ、シュロ、ガジマル、シマダケ、クバ、ハイビスカスなども植えられていました。屋敷の中央には家屋が建てられ、左から順に炊事場、母屋、御神屋になっていました。御神屋のなかには、ノロ火ヌ神や祭壇があり、ウマチーやカシチーなどの行事のときに拝まれていました。戦争が近づくと、出征する男性やその家族等がノロ殿内の御神屋を拝んでから出征したといいます。 戦前の島袋ノロ殿内の家・屋敷については、これまでほとんど分かっていませんでしたが、聞き取り調査によって、当時の様子を詳しく知ることができました。また、このような調査は、安谷屋ノロ殿内・瑞慶覧ノロ殿内・大城ノロ殿内・添石ノロ殿内・屋宜ノロ殿内・伊集ノロ殿内でも行っています。この記事をお読みになった方で、戦前のノロ殿内に関する情報をお持ちの方は、文化振興係村史編纂事務局までご一報ください。よろしくお願い致します。村史編纂嘱託員 城間義勝戦前の島袋ノロ殿内①文化振興 ドゥン チだよりお問い合わせ:村教育委員会 生涯学習課 ? 935-3773ナカマチグヮー ユージ アガリウフヤ メーナカマチウカミヤ少女ソフトボールクラブ全国大会へ出場村老連がクルーズ船を歓迎 沖縄県予選大会において見事優勝した北中城女子ソフトボールクラブが沖縄県代表として岡山県へ派遣されることとなり、新垣邦男村長へ報告に訪れました。饒辺監督は「良いバッテリーなので全国でも通用する」。選手は「全国は緊張するけど、頑張って勝ちたい」「練習を頑張ってきたので1勝したい」と語り、村長より全国出場は名誉な事なので是非頑張ってくださいと激励しました。 5月18日、北中城村老人クラブ連合会が中城湾港にてクルーズ船「スーパースターリブラ」を歓迎しました。当日はあいにくの悪天候でしたが、沖縄への歓迎の意を込めて踊りました。クルーズ船客は雨の中沖縄の踊りに足をとめて写真を撮ったりして、喜んでいました。2016.6.25 ? 9 ?